人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2009年 07月 17日
そろそろクワの実も終わりです
 今年はサクラ(おもにオオヤマザクラ)の実が、あまり豊作とはいえず、まだクワの実が完熟する前の赤いうちに、サクラからクワの実へと好みが移って行きました。ニセアカシアの花からサクラの実の季節には、何度も旧軽井沢ロータリーの東側に侵入されました。

 2006年まで、旧軽井沢の中心商店街やその東側に頻繁に侵入され、泊り場にされたため、旧軽井沢地区では20名ほどのボランティアにより、2006年春から旧軽地区に群れが来ている時は毎日早朝、群れの追い立てを開始しました。このブログでは、2006年は7月までしか記載されていませんが、翌07年からはニセアカシアの花ととサクラの実のなる6月は、ロータリー東への泊まりや侵入を食い止める事ができました。07年以前も、クワの実の熟す7月になると、旧軽商業地区から別荘地へと行動域が移っています。今年、2006年以来3年ぶりにロータリー東に何度も侵入され泊られたのは、今年の3月で地区ボランティアによる追い立てをやめた事が最大の原因と思われます。3年間続けた対策により、地区の被害が激減したことが、皮肉にも活動のモチベーションを下げてしまい、活動の継続を困難にし、その結果再度被害が発生する事になりました。

そろそろクワの実も終わりです_e0005362_22383455.jpg (左の写真:今年の春に生まれた子ザルをつれて、クワの木にのぼる母ザル)

 クワの実に対する執着は異常なほど強く、クワの木の横に畑があって、目の前にネギやジャガイモがあっても、畑には目もくれず、クワの実を食べ続けます。6月中、ニセアカシアの花やサクラの実の頃は、ネギとジャガイモの被害がかなりありました。その執着心を見ていると、栄養があるからというよりは、おいしさにひかれているのではないかと思われます。毛が抜け替わる時期といういうこともありますが、ひどくやせているように見える個体もかなりいます。群馬県側の碓氷群(U群)と比較すればいいのですが、標高差が大きいため花や実の時期がすれていて、まだ比べる事ができていません。

 7月も半ばを過ぎ、そろそろクワの実も終わりに近づいています。クワの実の間は、通年の遊動域の北部を中心に動いていました。遊動域の南限となっている国道18号と鉄道から1~2km北側の大きな別荘地にクワが多く、畑とは違って住民に追われないこともあり、移動は比較的ゆっくりで、停滞したり狭い範囲で回遊していた日も多くありました。離山の北側・東側と中軽地区の北側のみならず、最近あまり利用されなかった湯川西のせせらぎの里と千ヶ滝西区にも何度か侵入されました。早朝、湯川と国道146号で追い返すだけではなく、さらに東/北東へ群れの移動を方向付けするところまで追わなければ、効果がうすいようです。追い立てる側の人数が足りませんが、これもやはりその地区の住民が組織的に対策に取り組まなければ解決しないでしょう。

文章が長くなりましたので、この辺でいったん切り上げておきます。泊り場の位置図を後ほど作成したいと思います。

 

by k-saru-net | 2009-07-17 22:53 | サル追いノート


<< クマヤナギの豊作      ハナレザルにどう対処するか? >>