2010年 07月 19日
7月2日、蕨尾地区東南端、造成中の別荘地を歩き回るイノシシを見つけました。軽井沢町役場から約1km ほどのところで、別荘地の中には100m 以内に5〜6軒の常住家庭もあり、朝夕何人かの児童が通学しています。しばらく観察した後、役場のサル追い隊とともに爆竹で追い払いましたが、山の中に帰る訳ではなく、ただ姿を消したにすぎません。 曇り空の夕方だったため、画像はよくありませんが、体つきの割には身軽に動き回りそうな様子がわかるでしょうか。まだ小振りの成獣でしょう。今朝(7月19日)にも、千ヶ滝西区の別荘地でイノシシに遭いました。やはり周囲には常住者もかなりいるところで、3連休ということもあり10組ほどの別荘客が散歩していました。 イノシシの捕獲は猟友会を中心に進められています。晩秋から冬の間は、ドングリを食べて脂がのり、食用に利用されることもありますが、今の季節、捕獲現場で血抜きや内蔵の処理が難しく、利用されずに埋められる事が多いようです。シカについては、最近積極的に利用が進められていますが、イノシシはまだ組織的なシステムが整っていません。解体は個人にまかされていて、食品衛生法にかない商業的に利用できるケースはまだまだ少ないようです。群れをつくるシカの場合は、大きな捕獲檻で一度に多数の捕獲が可能になって、コスト面からも利用が一歩進みそうですが、イノシシはせいぜい家族単位での行動です。 人家近くでは、銃器による捕獲が出来ず、ワナや檻で一頭捕まえても、残ったイノシシがその場所を危険なところと認識する事はないようです。出産数も多く、里に出るイノシシを捕っても、またすぐに出没します。行政的には、捕獲に報奨金をつけるだけでなく、利用や販売まで見通した、一貫性のある対策が望まれます。
by k-saru-net
| 2010-07-19 08:48
| その他の動物・自然一般
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広く豊かな自然がありながら、市街地や農地を荒し回る軽井沢のニホンザル。人間とサルの望ましい関係を、観察と対策の実践の中から模索する人々のネットワークをめざしています。 by k-saru-net カテゴリ
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