2005年 10月 17日
2005年 夏の農業被害について   2005.10.17.  T. M.
9月9日から一ヶ月あまりが経ってしまいました。その間、本業の忙しさやら車の故障
やらで、サルの報告がまとめられずに時間が過ぎてしまい、はやツタウルシの紅葉が
まっさかり、モミジも色づき始めています。

9月の中旬に入ると潮が引くように、畑の農作物被害が少なくなりました。9月いっぱ
いは、まだ畑にトウモロコシやカボチャが残っていましたが、それでも10日以降は農
作物に対する「欲望」が急に衰えていったような感じがします。 本格的に畑への侵入
が始まったのが8月1日ですから、ほぼ1ヶ月半の間、「人?が変わったような」執着
ぶりが、今は憑き物が落ちたようにおさまっています。クリなどの新しいエサへ興味
が移ったという感じではなく、体内に組み込まれたカレンダーに従って行動している
のでしょうか? あるいは、畑で得られるものと追い立てられる恐怖心のバランスが
マイナスに転じたということでしょうか

畑への侵入を繰り返したのは5〜15頭。多く見ても20頭。監視隊とともに追い払いが
最優先ですので、ゆっくり観察は出来ませんでしたが、侵入するのが固定メンバーな
のか、たまたま先頭にいたサル達が畑に侵入できたという事なのかははっきりしませ
ん。古宿と離山地区で国道を渡って南の畑まで達したのは、赤ん坊を連れていないサ
ル達(オスと若いサル?)だったように思います。

もちろんこのことは追い払いの結果であって、試してみるわけにはいきませんが、傍
観していれば群れ全体が畑に侵入していたでしょう。早朝の見回りが被害防除に効果
的だったこと、後半は各所で住民が追い払いに出てきたこと等、今後の対策につなが
るでしょう。出勤前に若い住民(4〜50代)が出てくる事、かなりの数のBB弾銃が
普及していることなど、被害対策の可能性を見ることが出来ます。また、高冷地のた
め農業被害の期間が短い事も、対策を立てやすい条件でしょう。

この秋、クリ・ドングリ・トチノキなどの堅果類は不作です。ツノハシバミが豊作な
ので、10月中旬にはいっても食べていますが、冬越しの食料にはならないでしょう。
ヤマボウシやイチイの実は豊作ですが、まもなく霜が降ります。去年の日本海側であ
ったような、冬眠できないクマが里に下りてくるという現象がおきるのでしょうか?
今年生まれた子ザルの多くが冬越し出来ない可能性もあります。今のうちに群れの構
成をきちんと把握しておくことが、今後のサル対策を考える上で重要になるでしょう
う。

10月12日、群れが三笠通りを北進中に、1キロほど離れた鹿島の森ホテル三叉路で2
頭の離れザルを見ました。大きな1頭のオスは尻が鮮やかに赤くなっていました。一
方では16日現在、群れのオス・メスともまだ変色していないようです。エサの質・量
が繁殖行動にどのように影響するか、今後の観察が必要です。

この夏の農業被害のうち、把握出来ているものをまとめてみました。(添付資料参照)

昼間の時間帯における被害は捕捉出来ていないものもあると思いますが、概略は判る
でしょう。記載されていない被害情報がありましたら、お知らせください。時間につ
いては、私が現場にいた時間ですので、被害の発生時間と多少ずれがあります。

移動する群れを追いながらの観察ですので、被害個数はおおよその数字です。被害金
額を推定するには、トウモロコシ・ナス・カボチャなどは算定出来ると思いますが、
豆類やブルーベリーなどは食害量がつかめません。

10月にはいってからは、被害が無かったのですが、今朝(17日)新軽井沢地区の家庭
菜園がやられました。今頃は例年ならばクリの実を食べている時期でしょうが、今年
は不作のため、農業被害がこれから出ることもあるのでしょうか? 他の地方では大
根などの食害があるそうです。        
                        以上
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by k-saru-net | 2005-10-17 11:28 | メッセージ


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