人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2005年 07月 10日
2005.4/10調査ルート 報告   T.M.
まだ春の芽吹きが始まる前で、残雪もあり、樹種や下層植生の調査には不向きな時期でしたが、一方では地上に落ちているクリやドングリから、冬季のエサの存在を見ることが出来ました。以下、森林管理署の事業図にある植栽記録と現状の比較を、歩いた順に図表します。
   (表中の、樹高・DBH は目視による大まかな数値で、計測値ではありません)
 2005.4/10調査ルート 報告   T.M. _e0005362_21561941.jpg

* このルートで目立ったことは、アカマツ林と記載されている林は、天然林はもちろ
 ん、人工林でもアカマツの割合は4割をこえず、広葉樹がかなり混ざった状態である 
 こと。
* カラマツの人工林でも、間伐の入っていない過密な一斉林の割合は少なく、混交林化
 していたり、道沿いには広葉樹がはいっていること。
* 沢沿いは一定の幅でハルニレ・クリなどの広葉樹が発達していること
* サクラ・クリ・ホオ・ハルニレ・ミズキ等、サルのエサになる木がかなりあり、特に
 クリとミズキは長期にわたって利用されるだろう。春に利用するニセアカシアやクワ
 は、芽吹く前で、確認できなかった。
*芽吹く前だったせいもあるが、スギ・ヒノキの人工林に較べると林内はかなり明るい
 ことが予想される。営業していない野営場や水遊び場などの施設もあり、道路が多く
 全体に鬱そうとした密林状態ではない。

by k-saru-net | 2005-07-10 21:58 | 調査


<< サル追いノート 7/8〜10 ...      国有林(長倉山国有林)の植生調... >>