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2005年 05月 05日
サル追いノート 5月5日(木)  S.M.2
毎朝、サルの追い上げをされている、みなさんお疲れさまです。とはいえ、少ない人数で四苦八苦されているそうで、今朝は私も応援にかけつけました。それで、4人での追い上げとなりました。

昨夜の泊まり場は、東部小の東、雲場川と唐松並木通りの間と思われます。昨夕、T.M.さんの情報から、六本辻のバス停あたりから南方面に是が非でも渡ろうとした、そのバス通りで、危惧したとおり、小ザルが車にひかれたようです。

今朝、わたしがサルの群れを追っている時、逃げていく母ザルの動きに異変を感じて、そのまま、後を追いかけると、六本辻のバス通りに小ザルの死体が置き去りにされているのを、発見しました。母ザルが、死んだ小ザルを落としたのです。道路の向こうで母ザルが「ぎゃあぎゃあ」泣きわめいていました。

小ザルを舗道に移し、どうしたものかと考えあぐねていました。母ザルは気が狂ったように小ザルを欲しがります。このままでは母ザルの声で近隣の方たちが迷惑に思うでしょう。わたしは、母ザルに死んだ小ザルを手渡しました。母ザルは死んだ小ザルを引きずるようにして逃げていきました。

私たちはさらに、雲場池どおりを西に向かって追いあげ続けました。すると、先ほどの母ザルが又、泣きわめいています。死んだ小ザルを落としたのです。来た道を戻るようにして、4人で探しました。

たいして大きくない母ザルにはこの生後1年のオスの小ザルを抱えて逃げるには重すぎて、高い塀や柵を越えられなかったのでしょう。動かなくなった小ザルを他のオスザルが見張っていました。近ずくと威嚇してきましたので追い払い、母ザルのいぬ間に、死体を回収しようと、Hさんにきてもらい、引き取っていただきました。小ザルの死体はどちらかで、有効に利用されることになるでしょう。

しばらくして、母ザルも小ザルを求めて戻ってきました。
Hさんのお話しでは、個人差はあるが、1週間もすれば小ザルへの執着も消えていくだろう。死んだ小ザルを探し回って、群れを離れることもあるがいつかは戻っていくから心配ないということで、少し安心しました。

死んだ小ザルを求めて必死になき叫ぶ母ザルの姿は目に耳にこびりついて離れません。野生の獣の中で最も人間に近い頭脳と感情を持つ日本サルをどうにでも守りたいと思う今朝の出来事でした。

by k-saru-net | 2005-05-05 21:13 | サル追いノート


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