カテゴリ:その他の動物・自然一般( 8 )

2011年 04月 17日
カンムリウミスズメと上関(瀬戸内海)の生物多様性 ~奇跡の海を守ろう~     4月17日 2011年
3月26日に佐久市で行われた上関原発を描いた映画、鎌仲ひとみ監督「ミツバチの羽音と地球の回転」上映会には、想像した何倍もの人が来ていました。上関原発計画には、今回の災害以前から、多くの生物、生態学、自然保護関係の団体・個人が反対を表明してきました。
4月14日、参議院議員会館の院内集会の映像が、USTREAM で見られます。カンムリウミスズメを中心に、豊かな自然に対する影響の大きさが多くのパネリストから語られています。主催者などは下記の通りです。ご興味ございましたら、覗いてみて下さい。最下段にUSTREAM のアドレス(二つに分かれています)を記載します。
以下、その集会の紹介文です。
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2011/4/14 参議院議員会館にて院内集会

カンムリウミスズメと上関(瀬戸内海)の生物多様性 ~奇跡の海を守ろう~

4.10国際シンポジウム“カンムリウミズスメと上関の生物多様性~奇跡の海を守ろう~”に参加された海外のパネリストをお招きして院内集会を開催しました。

主催:長島の自然を守る会
共催:日本自然保護協会・WWFジャパン・ラムサールネットワーク日本・日本環境法律家連盟

Harry Karterさん
「国際的な保護鳥 カンムリウミスズメについて」

Nils Warnockさん
「アメリカにおける環境保護運動について」

飯田知彦さん(九州大学研究員・日本生態学会上関アフターケア委員・環境省委嘱希少野生動植物種保存推進員) 
「上関(瀬戸内海)のカンムリウミスズメの生態について」

西海功さん(国立科学博物館・日本鳥学会評議員・環境省委嘱希少野生動植物種保存推進員) 
「カンムリウミスズメなど希少な海鳥の保護について」

野間直彦さん(滋賀県立大学環境科学部・日本生態学会上関アフターケア委員会副委員長) 
「生物多様性のホット・スポット 上関の生態系について」

高島美登里さん 長島の自然を守る会
「上関現地の状況とカンムリウミスズメ」

長島の自然を守る会
http://www2.ocn.ne.jp/~haguman/nagasima.htm

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USTREAM の映像は下記のURL から見る事が出来ます。
http://www.ustream.tv/recorded/13997645
http://www.ustream.tv/recorded/13997825
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by k-saru-net | 2011-04-17 11:14 | その他の動物・自然一般
2010年 10月 29日
二手橋から中山道 熊野神社へ  10月27日 2010年
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 この日は夜のうちから雪がちらほら。久しぶりに10月中の初雪です。早朝の気温も0度を下回っている。午前中、町内の有志が主催する、旧軽井沢の二手橋から旧中山道を碓氷峠まで歩く集いに、飛び入りで参加させてもらいました。

 紅葉が進んでいる時期でしたが、赤は少なく、黄色が中心。緑のままの樹種や色づく前に茶色に変わって落葉しているのも多く見られます。全体にまとまりのない無秩序な状態という印象の秋の山です。車道より少し南東側の沢に近いところを、ほぼ車道に並行して登って行きます。一部にモミやスギが見られる以外はトチ、ナラ、クリ、カエデ、サクラ、ホウノキ、コブシ等々、軽井沢ではごく普通の広葉樹林です。特徴と言えば、トチの木が多い事でしょうか。

 この一帯は数年前まで頻繁に群馬県側からニホンザルの群れ「碓氷群(U 群)」が東の県境をこえて侵入してきていて、クワ、サクラ、クリなど初夏から秋にかけては野生動物の餌は豊富なところです。クマもイノシシも利用しています。しかし、今年はクマ棚も見られず、道中、ミズナラの実が散らばっていたのは1ヶ所だけ。町内では平年作のクリもほとんど見られず、稀に見つかるトチの実は小さく、中身は入っていません。他でもそうだと思いますが、ホウノキの実は見あたりません。南西に開いた広い谷ですので、日当りが悪いということはなさそうです。ぬた場がありましたので、イノシシはいるようです。

 さて、上の写真ですが、峠の熊野神社階段下に咲いていたものです。横に看板があって、「この花はなんでしょう?」 階段を登ったところに、解答があるそうです。花があまりに立派でしたので、私はフジアザミかと思ったのですが、メンバーの O さんはオヤマボクチではないかと。後で調べると、オヤマボクチが正解。フジアザミの花はもっと大きく、花と花托の間にくびれがなく、葉には大きなくびれがあるようです。しかし、階段を上りきって境内の隅に立つ小さな看板には「やまごぼう」とありました。

 この「やまごぼう」という名前は曲者で、正式の和名「ヤマゴボウ」は中国伝来のヤマゴボウ科の大きな草本。白い花、黒紫色の実がなる有毒植物、しかし、根は薬用、葉は食用とあります。同じ仲間でよく見かけるのは2m ほどにもなるヨウシュヤマゴボウ(アメリカヤマゴボウ)で、黒紫色の実をインク代わりにします。写真のオヤマボクチの若い芽は方言で「ヤマゴボウ」と呼ばれ、餅に入れて食用にするとあります。ヤマゴボウの名前で一番なじみがあるのは、「やまごぼうの味噌漬け」ではないでしょうか。これは通常モリアザミの根ですが、中にはゴボウの細い根を使っているものもあるようです。モリアザミの根は切ると断面が菊の花模様に見えるので、キクゴボウとも呼ばれるそうです。書いていても頭が混乱しそうですので、この辺で終ります。
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by k-saru-net | 2010-10-29 22:20 | その他の動物・自然一般
2010年 07月 22日
今年もコブシなどに葉枯れ病  7月22日 2010年
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 この数年続いている環紋葉枯れ病が、今年もコブシやクリなどに発生しています。上の写真のように、町内のところどころに緑の落ち葉が敷き詰められているように見られることがあります。まだ、鮮やかな緑色を残した葉に、淡褐色や濃褐色の広い斑紋が見られます。昨年は長雨の影響か、町内の東半分でかなりの割合でコブシが夏の終わりにはほとんど落葉し、サクラ・クリ・ミズキ他、多くの樹種にも見られました。林の下草にも見られ、畑の花豆(ベニバナインゲン)やズッキーニにも同様の症状が出ていました。

 昨年、県の林業総合センターに問い合わせたところ、「環紋葉枯れ病」という病名で、前年の病落葉を放置すると翌春それから感染が広がるそうです。薬剤による防除は無理で、落ち葉を焼却処分してで感染を防ぐしかないようです。昨年、役場に町内への注意喚起をお願いしましたが、まったく取り合ってはもらえませんでした。

 今年は、昨年に較べると気候が乾燥していますので、今後大きく広がるかどうかわかりませんが、病落葉は早めに焼却するか、生ゴミとして密閉して回収した方が良さそうです。


追記
10月30日に長野県環境保全研究所でニホンジカの研究発表会がありました。その会場で、県林業総合センターの岡田さんに、この樹病についてうかがいました。下草や畑は違う病害ではないかという事でした。

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by k-saru-net | 2010-07-22 13:12 | その他の動物・自然一般
2010年 07月 19日
今年は白い花の当たり年?  2010年7月
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             ズミの花                  クリの花

 今年は早春のコブシに始まり、ズミ、ニセアカシア、ミツバウツギ、ヤマボウシ、クリ、ウツギ、ナツツバキ、マタタビなど、白い花の多くが当たり年のように思われます。他の色の花が不作というわけではありませんし、白い花でも不作のものもあったでしょう。花数が少ないと、いきおい目立たず、不作に気づかないだけかもしれません。

 クリの花は例年より多く、花期も長かったように思いますが、ミツバチの姿が少なく、実が豊作かどうかはわかりません。昨日(7月18日)千ヶ滝西区の会社保養施設の庭で見たクリの枝には、直径1cm ぐらいの小さなイガがたくさんついていました。ミツバウツギの二股の袋状の実もたくさんなっています。サルの行動に大きな影響を与えるのは、ヤマボウシとクリの実でしょうか。
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by k-saru-net | 2010-07-19 21:59 | その他の動物・自然一般
2010年 07月 19日
軽井沢の別荘地を歩き回るイノシシ 7月2日 2010年



 7月2日、蕨尾地区東南端、造成中の別荘地を歩き回るイノシシを見つけました。軽井沢町役場から約1km ほどのところで、別荘地の中には100m 以内に5〜6軒の常住家庭もあり、朝夕何人かの児童が通学しています。しばらく観察した後、役場のサル追い隊とともに爆竹で追い払いましたが、山の中に帰る訳ではなく、ただ姿を消したにすぎません。

 曇り空の夕方だったため、画像はよくありませんが、体つきの割には身軽に動き回りそうな様子がわかるでしょうか。まだ小振りの成獣でしょう。今朝(7月19日)にも、千ヶ滝西区の別荘地でイノシシに遭いました。やはり周囲には常住者もかなりいるところで、3連休ということもあり10組ほどの別荘客が散歩していました。

 イノシシの捕獲は猟友会を中心に進められています。晩秋から冬の間は、ドングリを食べて脂がのり、食用に利用されることもありますが、今の季節、捕獲現場で血抜きや内蔵の処理が難しく、利用されずに埋められる事が多いようです。シカについては、最近積極的に利用が進められていますが、イノシシはまだ組織的なシステムが整っていません。解体は個人にまかされていて、食品衛生法にかない商業的に利用できるケースはまだまだ少ないようです。群れをつくるシカの場合は、大きな捕獲檻で一度に多数の捕獲が可能になって、コスト面からも利用が一歩進みそうですが、イノシシはせいぜい家族単位での行動です。

 人家近くでは、銃器による捕獲が出来ず、ワナや檻で一頭捕まえても、残ったイノシシがその場所を危険なところと認識する事はないようです。出産数も多く、里に出るイノシシを捕っても、またすぐに出没します。行政的には、捕獲に報奨金をつけるだけでなく、利用や販売まで見通した、一貫性のある対策が望まれます。
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by k-saru-net | 2010-07-19 08:48 | その他の動物・自然一般
2010年 05月 23日
満開のコブシ  2010年5月6日
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例年であれば、コブシが咲き始める頃にあたる4月17日に20cm の積雪がありました。そのせいか、いつもならコブシが散ってオオヤマザクラと入れ替わる大型連休に入ってから咲き始める木も多く、新緑の中に白い花が5月中旬まで残っていました。4月中であれば、冬枯れの森の中ではあまり美しく感じないコブシの花も、色の濃いオオヤマザクラや新緑の木々を背景に、白が華やかに見えました。
 写真の木は軽井沢の中央部、上ノ原で映したものですが、昨年8月にはこの木も「環紋葉枯れ病」と思われる樹病で、葉をかなり落としていました。昨年初夏から軽井沢の東部でひどかったこの樹病も、今春の開花には影響がなかったようです。あるいは、例年より花の数が多くなったのは、樹病の影響かもしれません。昨夏に葉を落とした枝には、早くから花芽がついていましたが、それ以上のことはわかりません。5月下旬にはいってウワミズザクラやズミなども、例年より花を多くつけています。今年も葉枯れ病が流行するかどうか、6月頃から注意して見ていたいと思います。
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by k-saru-net | 2010-05-23 13:11 | その他の動物・自然一般
2010年 01月 03日
餌付けされたイノシシの危険性

 軽井沢駅から東へ約1.5km、国道18号の旧道は緩やかな坂を上って、群馬県との境に達します。その辺りの軽井沢町内は矢ケ崎地区、県境は旧国道碓氷峠と呼ばれています。県境の尾根は、長野県側では比較的傾斜がゆるいのですが、群馬県側は傾斜のきつい岩盤の上に薄く土壌がのっていて、あちらこちらで水がにじみ出ています。昨年(2009)のはじめ頃から、峠の先にイノシシのぬた場と思われる水たまりが見られるようになりました。
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 旧道とはいえ、夜も車が通る国道脇でイノシシが水浴びや泥浴びをしているのも不思議なものですが、観光客が車を停めて景色や案内看板を見る峠から50mあまりの地点ですから、徘徊するイノシシに突き飛ばされないとも限りません。群馬県側のサルの群れが時々町内に侵入するルートにあたるため、毎週1~2度は見回りに行くのですが、日暮れ時に車を停めるとウリ坊が4匹、車にすり寄ってきたことがありました。背後の薮には母イノシシもいたことでしょう。
 その後、何度か峠でサルの群れを追い返している時に、周辺にエサを置いて行く町民に出会いました。本人とも話しましたが、ネコにエサをやっているだけだと言われました。置いて行くエサは大量のキャベツやレタスのくず。最近は食パンや豆腐が置いてあることもあります。役場でも問題になり、長野県側に看板が立てられました。
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 残念ながら、その後も県境を越えて群馬県側でエサやりが続いています。今や、峠から200mほどの範囲に4~5カ所のぬた場が出来ています。車を停めると、闇の中でガサガサ動く気配も感じます。
 県境の尾根では、最近ヤマビルが発生しているようで、ニホンジカの通り道になっていることが考えられます。クマ、サル、カモシカ、イノシシ、シカなど、大型ほ乳類の多い所ですが、峠の西は200mほどから市街地が広がり、県境尾根には別荘地があります。野生動物の領域と人の住む領域が接している場所ですから、野生動物のきめ細かい管理体制が必要と思われます。同時に、豊かな自然に接して暮らす住民の側の学習も望まれます。
・・・・・追記・・・・・・
 1月5日、国道碓氷峠の新雪の上に置かれたエサ。大量の豆腐、リンゴ、パン、バナナ、キャットフード。峠から少し群馬県側に下った所にも、よくエサが置かれるのですが、この日の夜、その場所にはニホンザルの群れ(碓氷群)が泊っていました。
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by k-saru-net | 2010-01-03 15:17 | その他の動物・自然一般
2009年 08月 18日
オオブタクサ
 10年以上前からではないかと思いますが、町内の空き地や道路際に外来種のオオブタクサが侵入しています。北アメリカ原産のキク科植物で、戦後日本に侵入したと言われ、全国的に分布しているようです。下の写真は休耕地を覆いつくすオオブタクサの大群落で、背丈は3mに達し、他の植物を排除する密集群落をつくります。株が小さいうちは、葉に裂け目がない事もありますが、大きくなると3~5裂の手のひら状の大きな葉がつきます。
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 軽井沢にはセイヨウタンポポ、ヒメジョオン、マツヨイグサの仲間など、大きな群落をつくる外来植物がいろいろありますが、今回とくにオオブタクサを取り上げる理由には次の二つのことがあります。
 写真でもわかるとおり、オオブタクサの群落は非常に密集していて、他の植物を完全に排除してしまいます。軽井沢は過去、広く草原が広がり、火砕流跡にできた水はけの良い乾燥草原から、湧水地帯に発達した湿地草原まで、バラエティーにとんだ植生が見られました。戦後急速に森林化と開発が進み、草原が減ってしまいましたが、ほそぼそと残っているハクサンフウロ、オミナエシ、ワレモコウなどが駆逐され、オオブタクサに占有される可能性があります。
 第二に、下に花の写真を載せましたが、オオブタクサは風媒花で多量の花粉が初秋から飛散し、花粉症の原因になります。今後、スギ花粉症に次ぐほどの患者発生の可能性があります。原産地では5~15%の人が発症しているようです。人口の一割の人が花粉症になると、軽井沢町では毎年数千万円の医療費を自治体が負担し続ける事になります。
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 戦後一時期、もう少し小さいブタクサという外来種が日本に侵入し、花粉症の原因になりましたが、20年ほどで衰退し現在はあまり見られなくなりました。セイタカアワダチソウも減っていると思います。 今後、オオブタクサがどうなって行くのかは、今のところわかりませんが、今も増え続けている事は確かです。天敵が存在するかどうかはわかりません。昆虫などに食べられている様子はありませんし、数年にわたって観察している大群落に他の植物が侵入していることもありませんので、無敵の侵略者のように見えます。
 オオブタクサは数回刈り取っても、根が残っていれば再生します。左の写真のように小さいうちに抜き取るのが良いようです。最近は、山地の別荘地にも侵入していますので、早急な対策が望まれます。まずは町民、別荘民に知らせることが必要でしょう。役場には残念ながら、生態学・生物学の専門家がいません。軽井沢の自然をどのように保全していくのか、専門的に取り組むところがありませんし、町民が相談に行くところもありません。野生動物対策を通じて痛感していますが、行政は自然に対しあまりにも無関心ですね。歴史・文化に対しては、内実はともかく、資料館等いくつかの施設があり、歴史的建造物の保存も進んでいるようですが、自然に対しては、あって当たり前ぐらいに考えているのか、あるいは開発の邪魔とでも思っているように感じます。
 数年前に、自然保護管理センターの設置と自然博物館の必要性を提起しましたが、軽井沢の自然をどうするかという仕事は、役場の一般行政職がやりきれる分野ではありません。町民・別荘民に開かれた、そして町の子供たちの自然教育につながる専門人員と施設が望まれます。  (文責 寺山 光廣)
     
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by k-saru-net | 2009-08-18 09:16 | その他の動物・自然一般