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2021年 01月 18日
冬型の合間の低気圧と前線の置き土産、小雪で目立つ枯れ木枯れ草
冬型の合間の低気圧と前線の置き土産、小雪で目立つ枯れ木枯れ草_e0005362_07224096.jpg冬型の寒い日々の合間の数日、少し暖かく昼間に小雨も降りましたが、夕方雨がやむ頃に雪に変わって、しかし積雪と言うほどではない。低気圧が通過して、寒冷前線の置き土産みたいなものです。暖かいといっても気温は昼間もプラスにならず、小雪は融けないまま、どんよりとした空の下では白銀の世界というより一面灰色という様子です。それでも、白い帽子をかぶると、地味な色の枯れ木枯れ草も、何となくコントラストがついて存在感が増します。刈り取らないままほったらかしてあったキクイモモドキのタネの片面だけに雪がかぶっています。風に吹かれて片面だけに雪が着いたのでしょう。この時期まだタネは残っていて、そのうちにこぼれ落ち、春になれば小さな株が発芽し、夏の終わりには地面近くに一輪だけ花をつけていることがあります。親は2m近くに達します。小さなうちからなかなかしぶとい命です。


# by k-saru-net | 2021-01-18 07:32 | その他の動物・自然一般
2021年 01月 13日
山から昇る日の出の角度で異なる初日の出の色

山から昇る日の出の角度で異なる初日の出の色_e0005362_06111626.jpg元旦に限って夜明け前に起きるわけではなく、いつも3時半から4時半の間に起床。本を読んだり事務仕事を片付けるのが朝飯前の習慣ですが、この日はまず風呂を炊いて温まってから、髪を切る。鏡に向かって首をひねりながらいい加減なハサミで切るのですが、虎刈りになるほど髪が残っていない。それから外の様子を見て、薄明るくなった町を、初日の出の撮影ポイントに向かう。


どこにいても陽は昇りますが、一番上は群馬県境の入山峠。東は関東ですが、広大な関東平野から昇るわけではなく、手前の妙義連山から顔を出します。ほぼ、同じ標高ですので、太陽の上の空はまだ暗い。上空の水蒸気や塵などで反射してくる光は青く、分厚い大気の層を通って届く陽光は黄色、周囲は赤い。


2段目は20分ほど経って峠から200mほど下がった地点。少し見上げる角度の山から昇る太陽は白っぽく、カラスが飛んでいるのはご愛嬌ですが、色の変化は楽しめません。木のシルエットがおもしろい場所です。軽井沢は東西が低く、風が峠を越える時に雲が発生しやすく、地平線から昇った太陽は、程なく雲やもやの中に入ってしまうことが多い。


最下段はさらに20分ほど後で山の上に出てくるところですが、太陽の位置が高くなるため、大気中の水蒸気にあたった陽光で周囲の空全体がすでに明るく、この時は太陽の形を確認することもできませんでした。


結果的には最初に向かった場所が正解で、年賀状に使える写真が撮れましたが、場所の選定に失敗したり、天気が悪かったりすると、さてどうしようかと半日うろうろ、まさか前の年の写真を使うわけにもいかず、頭抱えることになります。



# by k-saru-net | 2021-01-13 06:13
2021年 01月 12日
四季の変化を超える外来種の環境適応能力

四季の変化を超える外来種の環境適応能力_e0005362_06030797.jpg咲いて気温が氷点下12度前後。昼間の最高気温はまちまちですが、0度より高くなることない日が続いています。しゅうまつに寒波が来やすいのは偶然でしょうが、内陸の軽井沢では寒いばかりで雪は少ない。日当たりの良い石垣の隙間では、様々な植物が隙間サイズに変身して冬を乗り越えようとしている。赤く色変わりしているのはヒメスイバ。在来のスイバに比べると小さいのですが、それがここではさらに小さく、風を避けるように隙間で密集しています。葉の形はスイバというより、ほうれん草の発芽したばかりの葉に似ています。ほうれん草も茹でたあと水にさらしますが、ヒメスイバもシュウ酸が多くてすっぱいらしい。


ヒメスイバの左上ある丸い葉は極端にミニサイズのヒメオドリコソウ。姫同士の避難生活ですが、どちらも明治になってからの外来植物です。春に咲く花が秋から冬にかけて狂い咲きする現象でも、外来植物が多いように思います。日本の四季の変化のなかで長年の間に、在来種は一定の気候環境で繁殖のサイクルが出来上がっているのに対して、外来種はまだその秩序に適応しきれていないため、広い環境条件にトライするのでしょうか。あるいは、環境の違いに強い(鈍感な?)種が異国の地で生き残った結果なのでしょうか。軽井沢のニホンザルでも見られましたが、国内産の野生動物も新しい地域に棲息域を拡大すると、そこで生態系のバランスを崩す様々な食害を生じることがあるようです。



# by k-saru-net | 2021-01-12 06:06 | その他の動物・自然一般
2021年 01月 09日
雪の中で目立った枯れ草の姿

雪の中で目立った枯れ草の姿_e0005362_09073614.jpg昨日は時折薄日が差す程度で、一日どんよりとした空から小雪が舞い落ちる。最高気温が氷点下5度。強風はおさまり静かで、道を通る人もなく、何もないので道端の枯れ草を撮ってみました。どこにでもありそうな枯れ草ですが、名前はわからない。花も実もつけた様子がないので、きっと枯れる前でもわからなかったでしょう。名もないただの枯れ草にしては、その姿はなかなか個性的です。雪にも強風にもちぎれることなく、勝手気ままにねじくれている。


枯れてしまっているものに向かって、おい頑張れよ!なんて声をかけるほど文学的ではない。春になって、再び根から芽吹いたとしても、花でも咲かない限りはきっとただの草としか思わないでしょう。いや、存在に気づくこともないかもしれません。他に撮影するものがない雪の日の偶然です。


金曜の晩から都会の観光客や別荘客で混み合う町内のスーパーも、昨夜は静かでした。首都圏に緊急事態宣言のせいでしょうか。正月が終わって静かに過ごす週末ということかもしれません。人間は社会の変化で右往左往していますが、自然とも不変というわけではなく、この冬は例年と少し違うようです。



# by k-saru-net | 2021-01-09 09:13
2021年 01月 08日
低気圧の通過後は寒冷前線の強風  七草がゆの日はまだ春遠く

低気圧の通過後は寒冷前線の強風  七草がゆの日はまだ春遠く_e0005362_05295568.jpg

6日の夜は2021年最初のバドミントン。翌朝は2021年最初の洗濯。気温が比較的暖かなので外に干しましたが、昼前ごろから強風が吹き始め、気がつくと何度も洗濯物が飛ばされていて、諦めて部屋干しに。最初の洗濯ぐらいはスカッと太陽で乾かしたかったところですが、そのうちに雪も混じって、と言っても吹雪というほどではなく、青空の下で強風に白いものが混じっているというぐらい。室内でも隙間風を感じます。


年越し寒波と騒がれた割には、寒さは意外に腰砕け。例年、正月前後に一度、季節外れの大雨が振ることが多いのですが、流石に今年はそれがありません。弱い冬型の気圧配置が続いて、最低気温はマイナス10度~マイナス3度。7日の天気図を見ると、なかなか強い低気圧が前線をともなって移動しています。寒冷前線が通過した後は強い冬型の気圧配置になりそう。レーダー画像を見ると、日本海側は雪雲がびっしり。北陸道など車が動けなくなっているようです。東シナ海や日本海の水温が高めなのでしょうか、梅雨期に九州や西日本に大雨をもたらしているようです。この冬は海水温が高めの日本海に寒気が吹き込み、雪が多くなっているのでしょう。七草がゆの日でしたが、春まだ遠く、今朝8日は氷点下10度近くまで下がっています。




# by k-saru-net | 2021-01-08 05:33 | その他の動物・自然一般