2010年 06月 26日
威嚇するオスザル 2010年6月26日
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 昨年10月23日、交尾期をむかえたニホンザルのオスが、カメラを向けた私を威嚇してきました。歯を剥き出しにして目をむいた形相はけっこう迫力がありますが、ひるまずかまえていると、こちらのコブシやケリが届く範囲のちょっと手前で引き返します。通常は群れのメスザルに認められたガードマン役のオスザルが1頭で威嚇してくる事が多いのですが、時には気の強いメスザルが威嚇することもあります。このときは、近くにいた交尾途中のメスザルも何度か一緒に威嚇してきました。サルと目を合わせずに後ずさりするようにと書かれていることがありますが、人間を威嚇しても無駄だと思い知らせるために、私はサルを睨みつけながらゆっくりと、足場の良い所では駆け足で向かっていきます。

 これまでに数十回威嚇をはね返して、一度も実際に接触することなく、ザルの方が去っていきましたが、だれにでもおすすめの方法かどうか、ちょっと自信はありません。棒切れや石を拾って身構えると、威嚇をはね返しやすい事はあります。車にはねられたコザルを拾い上げると、周囲のオスメス多数が集団で向かって取り返しにくる事もあります。コザルに人間の恐さを覚えさせようと、樹上に取り残されたコザルをいじめていると、やはり周囲のオスメスが複数で向かってきます。単純な威嚇よりも強く接近してきます。

 野生動物の行動を擬人化して理解することは避けるようにしています。まして、動物の行動を都合良く取り上げて、人間の行動を正当化するのは危険です。しかし、できるだけ冷静に観察して、威嚇・攻撃が何かの目的をもつものなのか、恐怖にかられての行動なのか、出会い頭のアクシデントなのか、メスザルにオスが「いいかっこ」したいのか(案外多いように思います)・・・・・考えてみるのは無駄ではないでしょう。サルの行動を理解し、「里」では人間の優位を保ち、棲み分けにつながるように人間の方が有効な行動をとるようにしたいものです。
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# by k-saru-net | 2010-06-26 15:43 | メッセージ
2010年 06月 23日
ニセアカシアの花と死んだコザル  6月15日 2010年
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フジの花にはこの春、あまり執着しませんでしたが、続いて咲き始めたニセアカシアの花はさかんに食べています。サクラの実が黒く熟してきていますので、両方が一緒にある旧軽井沢ロータリー周辺を回遊する事が多くなっています。特に、ロータリー北西の町営駐車場や老人ホームを泊り場にして、旧軽児童館など東側に侵入しています。旧軽井沢地区の中心部であり、5年ほど前まで被害大きかった地域ですが、その後3年ほど旧軽地区の町内会(旧軽地区野生動物対策部会)を中心に毎朝サルの追い立てが行われ、侵入することが減りました。

 旧軽中心部の被害がほとんどなくなったため、町内会による追い立てが終了した昨年から再び中心部に侵入するようになり、今年もそれが続いています。夕方や早朝の侵入が多いため、その時間帯をカバーしていない役場のサル追い隊では、侵入を阻止できてはいません。

 この季節、交通事故によるコザル・アカンボウザルの死亡が多く、2頭のハハザルが現在、死んだ子供を持って歩いているのが見られています。
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死んだ子供をかかえたまま、6m ぐらいの高い梢でニセアカシアの花を食べているハハザルです。
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この時はあまり地上に下りず、死んだコザルをかかえて電線を伝いながら、立ち止まって上を見上げています。死んだコザルを持っているハハザルの「空を見上げるポーズ」は、以前にも(ここをクリック)見た事があります。
 他の時にはあまり見られないポーズで、なんとなく途方にくれているようにも見えますが、擬人化して捉えるのは適当ではないのでしょう。
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# by k-saru-net | 2010-06-23 09:09 | サル追いノート
2010年 06月 17日
家庭菜園被害の季節  6月11、12日 2010年
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 フジの花について前に書きましたが、その後すこしは食べるようになりました。といっても、長時間群がって執着することはなく、移動の途中にあれば摘んで行くという程度で、この時期はまだタンポポの花茎やウバユリの方を好んでいるようでした。

 冬期に較べると、毎日の移動距離が長くなり、咲き始めたニセアカシアの花やサクラの実にターゲットが移りそうです。しかし、その途中に家庭菜園があれば、まだ小さいネギを引き抜いて白いところだけを食べ、ジャガイモの苗を抜いて残っている種芋を食べていきます。

 野生動物対策を立てるうえで、被害統計(被害の種類、季節、金額等)は重要な要素であり、集計にあたるのは役場の仕事ですが、対策協議会に提出される役場の資料では、サルによる被害額は例年、十数万円とされています。サル対策に数千万円かけていますが、その結果被害額が減って十数万円になったというのではなく、役場が直接対策を行う以前から、この程度しか把握できていませんでした。

 過去5年ほど、朝夕に観察と追い払いをしてきた経験から考えると、農業・家庭菜園被害だけでこの数倍〜10倍。人家侵入、家屋や物品の破壊、花壇、糞尿などの被害は金額を算定しにくいのですが、例えば屋根のアンテナを壊されると、修復に1〜数万円かかるでしょう。屋根瓦をはがして落とすのを見た事もあります。2階の屋根から車に飛び降りて、ボンネットがへこんだという話もあります。軽井沢の高級別荘に入り込んだら、どんな高額な物を壊すのかなんて、あまり想像したくもありません。

 写真の被害はどちらも2〜30本のささやかなものですが、このような被害は逸失利益で算定するのでしょうか? 、作物が将来収穫されたときの金額に、被害に遭うまでの手間賃を足した場合と、単に苗や種芋の購入価格との間にはかなりの開きがありそうです。置いてあったミカンを盗られた場合の被害者感覚は後者に近いでしょうが、家庭菜園や農業被害の被害者感覚は前者の方に近いと思われます。
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# by k-saru-net | 2010-06-17 21:10 | メッセージ
2010年 06月 07日
野生動物の交通事故  2010年6月7日
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  昨日、国道18号の西部小東でニホンジカが車にはねられて死んでいたようです。話を聞いて私が行った時には、既に死体は片付けられていて、道路上に血痕だけが残っていました。(上の写真は6月4日早朝、上田・佐久地方から諏訪地方にぬける和田峠北の国道での事故写真です)。甲信地方では、ニホンジカが爆発的といえるほどの増え方で、農林業被害の他にもこのような交通事故が多発しています。信州の東端にある軽井沢も例外ではなく、21年度は町内で19頭のシカが事故死しています。写真の現場は、周辺に小規模の集落があるとはいえ、環境としては山地であり、シカが道に飛び出してきても不思議ではないのですが、軽井沢町の方は小学校の目の前で周囲に林や畑はありますが、どちらかと言えば市街地と言うべき環境です。

 ニホンジカの事故はほとんどが夜間におきますので、車はなかなかよけきれないようです。イノシシ(町内のイノシシ事故死は21年度8頭)やシカのような大型動物では、よほど頑丈なトラックでもないかぎりは、車の損傷も大きく、人身事故につながる可能性もあります。夜間の国道では県外車が多いため、大きな問題にはなっていないかもしれませんが、車が壊れたというボヤキは町内の人々からも聞かれます。朝になってから国道を横断することが多いニホンザルの群れでは、児童の登校時間帯の事故には特に注意が必要になっています。

 本来、生きている野生動物は法律上「無主物」(誰の所有でもない)という扱いのようですが、近年野生動物被害の増加にともない、行政が「保護管理計画」を定め、税金を投入して保護と管理をすすめています。絶滅が心配される動物の保護と同時に、増えすぎて生態系全体のバランスを壊したり、人間の生活を壊す可能性のある動物の個体数管理や生息域・生息環境管理は不可欠です。

 無主物であれば事故の責任は当事者にあるという事でしょうが、行政が予算と権限を持って管理する事になると、被害に対する責任問題が起きる可能性があります。例えば、絶滅の心配があるツキノワグマの場合、集落や農地に出てきたものを捕まえて、人間の恐さをいろいろと教えて山奥で放すという「学習放獣」が行われます。現状では対策の一つとして重要な方法ですが、同じクマが再度被害を起こす事も実際にあります。とりわけそれが人身被害であれば、微妙な問題に発展する可能性もあるでしょう。

 地域全体の問題として、現状の客観的な把握、対策の検討と合意が必要になりますが、とかく野生動物問題に関しては、行政側の情報公開への消極性、「可哀想な動物」という愛護論、「殺してしまえ」という被害者感情、「山に餌を増やそう」という大雑把な運動などが交錯し、まだまだ試行錯誤の状態です。軽井沢町は、近隣市町村に較べるとひじょうに多い額の税金を、野生動物対策につぎ込んでいます。その事自体は評価すべきですが、その効果の検証や地域住民を含む対策の検討や合意については、まったく不十分と言わざるを得ません。
        (シカ、イノシシの町内事故死数は役場の集計から引用しました)
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# by k-saru-net | 2010-06-07 21:19 | メッセージ
2010年 06月 06日
6年を経過して  2010年6月6日

 軽井沢のニホンザルとかかわり始めて6年あまりが過ぎました。観察、追い払いを中心に対策に取り組んできました。その間、猟友会や役場により追い払いと並行して捕獲も行われ、群れの行動や構造の変化も見られました。軽井沢町は全国の市町村に較べると、かなり潤沢な対策費をつぎ込みながら、被害の面から見ると一進一退を繰り返しています。税金を投入して対策にあたるという事が必要な状態ではありますが、その事業がどんな結果をもたらし、さらに今後どのように展開すればいいのか、という検討がまったく不十分なまま続けられています。

 ニホンザルにかぎらず、イノシシやニホンジカの被害も多く(農業被害に限ればこれらの方が大きい)、町内全域あるいは周辺市町村を含む広域にわたる野生動物とその生息環境である「自然」をどのように「管理」していくのか、さらに多くの方々と考えていきたいと思います。
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# by k-saru-net | 2010-06-06 08:25 | 軽井沢サル・ネットとは
2010年 06月 06日
新幹線の横断  2010年6月1日
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             写真をクリックしますと拡大画像が見られます
軽井沢町の中央部にある中軽井沢駅から東部の軽井沢駅間で、群れはたびたび東西に並行する国道18号、しなの鉄道、長野新幹線を越えて南に渡ります。その度に北へ押し戻していますので、南側に定着する事はありませんが、役場のサル対策員が来る前の早朝に渡るため、一人で対応する事も多く、気の抜けない状態です。

 群れのほとんどは歩道橋や陸橋を利用しますが、新幹線の線路内にはいる事も頻繁にあります。写真右は南側から新幹線のフェンスに上がって様子を見ているサル。左は線路内を渡って北側を並行するしなの鉄道の線路に下りるところです。この後は、国道を渡って北にある軽井沢警察署にはいりました。人間ならばそこで「列車往来妨害罪」か何かで御用になるところです。

 新幹線のフェンスはかなり高く、さらにその上には外側に傾けた支柱にバラ線が張ってあり、鳥以外の野生動物の侵入は難しそうですが、サルは簡単に越えていきます。赤ん坊を背負ったメスザルでも越えて行きます。バラ線にかえて電気ショックを与える通電線を使用すれば線路内への立ち入りは防げそうです。
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# by k-saru-net | 2010-06-06 05:13 | メッセージ
2010年 06月 01日
今年は不人気なフジの花  2010年6月1日
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 前回はフジの花の開花を報告し、しばらくは花を食べ、役場の北西に定着するのではないかと書きましたが、どうも予想がはずれたようです。

 離山の北側から西に下った群れは、湯川東に1日と少し滞在しただけで湯川を渡り、千ヶ滝西区へ。2日あまり回遊し、北回りで東岸に戻り、2泊して今度は離山南回りで東へという、あわただしい動きを続けています。その間、フジの花も少しは食べていますが、タンポポ、ウバユリ、ヤマユリ、ホウの花芽、トチの若葉のなどが菜食の中心です。上の写真(5/23) はトチを食べているところですが、若い葉の葉柄の根元を食べています。ウバユリ、ヤマユリは茎の地際部分、タンポポは花の下の花茎を好みます。タンポポなど、人間は若い葉や花は食べられますが、サルの好みは違うようです。

 今年、フジの花が人気ない理由はわかりませんが、一時の激減から回復したユリの方が栄養があるのでしょうか。あるいは、低温続きで、フジの花の香りや蜜が少ないのかもしれません。今週末頃から、ニセアカシアが咲き始めるでしょうから、どんな反応を示すかをみたいと思います。
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# by k-saru-net | 2010-06-01 12:56 | サル追いノート
2010年 05月 26日
フジの開花  2010年5月25日
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 佐久・小諸、御代田と標高の低い所から順に開花してきたフジが、軽井沢でも見られるようになりました。サルの群れは離山の北の山地からさっそく下ってきて、夕方には「初もの」に飛びついていました。役場の北3~400m の別荘地斜面には一面にフジがありますので、しばらく定着するかもしれません。ちょうどこの日は花札の絵さながらに、ホトトギスが背後ではじめて鳴きながら飛びまわっていました。今年、カッコウをはじめて聞いたのは5月18日、ツツドリは19日、ホトトギスは25日で、かなり遅れてウグイスは翌26日です。近年、数が増えているように思われるヤブサメとキビタキはずいぶん前から高い密度で聞かれました。

 フジの花を食べて、次はニセアカシアやホウの木の花など、一ヶ月ほど花を中心に動き、その後はサクラやクワの実に移ります。里の森や林は手入れされなくなってフジが繁殖し、特に市街地と別荘地の境界部で目立ちます。ニセアカシアも国道や線路際に多く、そのような場所には家庭菜園が多いため、花を食べるだけではなくついでにネギやジャガイモも被害に遭います。フジ、ニセアカシア、サクラなどがサルを人里に誘引する餌になっていることから、少なくとも前の二つは減らすことを考えた方が良さそうです。

 この春はウバユリがかなり復活していて、サルは茎の地際の柔らかい部分を食べています。以前、ヤマユリが多く被害に遭い、次にウバユリを食べ尽くし、この数年はチューリップを食べていましたが、今年はチューリップの被害がいくらか減って、復活したウバユリをまた食べています。ウバユリは大量の種ができ、3年ほどで5〜6枚の葉がつく大きな株に成長します。葉が一枚だけの小さな株を含めると、高い密度に回復しています。
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# by k-saru-net | 2010-05-26 08:53 | サル追いノート
2010年 05月 23日
満開のコブシ  2010年5月6日
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例年であれば、コブシが咲き始める頃にあたる4月17日に20cm の積雪がありました。そのせいか、いつもならコブシが散ってオオヤマザクラと入れ替わる大型連休に入ってから咲き始める木も多く、新緑の中に白い花が5月中旬まで残っていました。4月中であれば、冬枯れの森の中ではあまり美しく感じないコブシの花も、色の濃いオオヤマザクラや新緑の木々を背景に、白が華やかに見えました。
 写真の木は軽井沢の中央部、上ノ原で映したものですが、昨年8月にはこの木も「環紋葉枯れ病」と思われる樹病で、葉をかなり落としていました。昨年初夏から軽井沢の東部でひどかったこの樹病も、今春の開花には影響がなかったようです。あるいは、例年より花の数が多くなったのは、樹病の影響かもしれません。昨夏に葉を落とした枝には、早くから花芽がついていましたが、それ以上のことはわかりません。5月下旬にはいってウワミズザクラやズミなども、例年より花を多くつけています。今年も葉枯れ病が流行するかどうか、6月頃から注意して見ていたいと思います。
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# by k-saru-net | 2010-05-23 13:11 | その他の動物・自然一般
2010年 05月 16日
ハルニレの実を食べる  2010年5月13日

 寒冷地の遅い春ですが、チューリップの球根を食べ、セイヨウタンポポの花、サクラ、若葉と次々餌は替わって行きます。冬の間、前年から残っているニセアカシアの実などを除くと、最初に食べる実(種)がハルニレではないでしょうか。ほとんど気づかないうちに終る地味な花の後、ほどなく枝先に実が集まってつきます。実は1cm ほどのハート形で薄く、中心に小さな種があります。
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 まだ実が若く緑色のうちに、高い梢にのぼって手当たり次第食べまくります。その気合いの入った食べ方を見ていると、味が良いとは思えませんので、他の餌に較べて栄養価が高いのでしょうか。クワの実を食べる時にも見られますが、梢にのぼって食べているグループの下では、上から落ちてくる実や小枝を待って、楽してありついているサルがいます。個性の問題でしょうね。
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# by k-saru-net | 2010-05-16 13:00 | サル追いノート
2010年 05月 03日
夜の軽井沢病院で

 この冬以降、軽井沢町の行政の中心地で、役場、病院、中央公民館、福祉センター(サル追い隊の拠点)等が集まる中軽井沢東地区に滞留することが多くなりました。週1回3日程、東か西へ2~3km 回遊しますが、サルの遊動域の中心が町の中心と重なっています。ちょうど、プロ野球のホームとアウェーのようなパターンで、町の中心地を本拠地にして、別荘地に出かけて行く群れのスケジュールが出来上がっています。

 4月中はまだ畑や家庭菜園が本格的に始まっていませんので、大きな被害は出ていませんが、あちらこちらでチューリップが抜かれました。連休前の軽井沢はまだ氷点下になる日もあって、窓を開けていることが少なく、人家侵入被害も目立ちません。下の写真は4月28日、役場に隣接する軽井沢病院の非常階段から2~3階のベランダに上がるサルです。
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 これ以前もなんどか病院のベランダに泊りましたが、今回は10頭ほどと数も多く、サル追い隊が引き上げてから1時間半以上、周囲が真っ暗になっても騒いでいました。正面玄関にもたむろしていて、油断すると内部に侵入される可能性もあります。「病院内を走り回るサルの群れ」なんて想像もしたくありません。写真の場所の横には職員の出入り口があり、勤務あけの職員が次々と出てきますが、誰もサルを追い払おうとはしません。私の他に近所の住民が一人追い払いをしていましたが、非常階段からベランダに上がるわけにもいかず、手に負えない状態でした。中央公民館や役場の職員駐車場周辺でも、住民が何人かで追い払いをしている横を、出勤や帰宅の役場職員がぞろぞろ歩いている光景をよく見ます。その中の2〜30人が立ち止まって大声を出すだけでも、サルは逃げて行くのではないかと思いますが、見向きもせずに通り過ぎて行きます。

 役場のサル追い隊は、サルが寝る30分〜1時間前に帰ってしまい、その後は暴れ放題の状態になります。役場では常々「住民の協力」が必要と言っていますが、必要な事は「住民に協力」ではないかと思っています。住民が何人も出てきて追い払いをしている最中に、時間だからとサル追い隊が帰ってしまうのは、不信感を抱かせます。役場にはBB弾銃の備蓄があっても、現場で追い払いをしている住民にその場で貸す事はありません。

 この時期は朝の行動開始がまだあまり早くはありませんが、畑や家庭菜園が本格化する季節になると5時前から活動を始めて、サル追い隊が到着する7時前まで2時間ほどは、住民だけで追い払う事になります。「住民を指導する」という態度ではなく、住民に寄り添い、住民が必要とすることをサポートするというスタンスが望まれます。啓発・指導すべきは、まずはじめに役場の職員ではないでしょうか。
 
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# by k-saru-net | 2010-05-03 07:36 | メッセージ
2010年 04月 22日
2010年4月17日 春のドカ雪

前日から降り出した春の雪が、朝には20cm ほどになりました。さすがに、早朝は動きが少なく、太陽が昇ってからも、陽光に体を温める姿が見られました。
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昼間は温かく、道ばたの雪は融けて、夜になっても小さな街灯の明かりをたよりに、青草を食べる母ザルが見られました。今年の春は天候が不安定な上、出産の開始が例年より早く、どんな変化がでるのでしょうか。
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# by k-saru-net | 2010-04-22 07:55 | サル追いノート
2010年 04月 20日
早い出産の始まり  2010年4月6日〜

 今年最初の新生児は、4月6日役場サル追い隊に目視されています。昨年は4月28日(同隊)。一昨年は、生後数日たったと思われる新生児を4月20日に視認。住民からの情報では、4月16日に腹と背に赤ん坊のいるサルが見られています。例年より早いようです。4月20日現在、既に4匹以上の赤ん坊が生まれています。写真は、4月15日に撮影。
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# by k-saru-net | 2010-04-20 22:05 | サル追いノート
2010年 01月 03日
餌付けされたイノシシの危険性

 軽井沢駅から東へ約1.5km、国道18号の旧道は緩やかな坂を上って、群馬県との境に達します。その辺りの軽井沢町内は矢ケ崎地区、県境は旧国道碓氷峠と呼ばれています。県境の尾根は、長野県側では比較的傾斜がゆるいのですが、群馬県側は傾斜のきつい岩盤の上に薄く土壌がのっていて、あちらこちらで水がにじみ出ています。昨年(2009)のはじめ頃から、峠の先にイノシシのぬた場と思われる水たまりが見られるようになりました。
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 旧道とはいえ、夜も車が通る国道脇でイノシシが水浴びや泥浴びをしているのも不思議なものですが、観光客が車を停めて景色や案内看板を見る峠から50mあまりの地点ですから、徘徊するイノシシに突き飛ばされないとも限りません。群馬県側のサルの群れが時々町内に侵入するルートにあたるため、毎週1~2度は見回りに行くのですが、日暮れ時に車を停めるとウリ坊が4匹、車にすり寄ってきたことがありました。背後の薮には母イノシシもいたことでしょう。
 その後、何度か峠でサルの群れを追い返している時に、周辺にエサを置いて行く町民に出会いました。本人とも話しましたが、ネコにエサをやっているだけだと言われました。置いて行くエサは大量のキャベツやレタスのくず。最近は食パンや豆腐が置いてあることもあります。役場でも問題になり、長野県側に看板が立てられました。
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 残念ながら、その後も県境を越えて群馬県側でエサやりが続いています。今や、峠から200mほどの範囲に4~5カ所のぬた場が出来ています。車を停めると、闇の中でガサガサ動く気配も感じます。
 県境の尾根では、最近ヤマビルが発生しているようで、ニホンジカの通り道になっていることが考えられます。クマ、サル、カモシカ、イノシシ、シカなど、大型ほ乳類の多い所ですが、峠の西は200mほどから市街地が広がり、県境尾根には別荘地があります。野生動物の領域と人の住む領域が接している場所ですから、野生動物のきめ細かい管理体制が必要と思われます。同時に、豊かな自然に接して暮らす住民の側の学習も望まれます。
・・・・・追記・・・・・・
 1月5日、国道碓氷峠の新雪の上に置かれたエサ。大量の豆腐、リンゴ、パン、バナナ、キャットフード。峠から少し群馬県側に下った所にも、よくエサが置かれるのですが、この日の夜、その場所にはニホンザルの群れ(碓氷群)が泊っていました。
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# by k-saru-net | 2010-01-03 15:17 | その他の動物・自然一般
2009年 08月 18日
オオブタクサ
 10年以上前からではないかと思いますが、町内の空き地や道路際に外来種のオオブタクサが侵入しています。北アメリカ原産のキク科植物で、戦後日本に侵入したと言われ、全国的に分布しているようです。下の写真は休耕地を覆いつくすオオブタクサの大群落で、背丈は3mに達し、他の植物を排除する密集群落をつくります。株が小さいうちは、葉に裂け目がない事もありますが、大きくなると3~5裂の手のひら状の大きな葉がつきます。
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 軽井沢にはセイヨウタンポポ、ヒメジョオン、マツヨイグサの仲間など、大きな群落をつくる外来植物がいろいろありますが、今回とくにオオブタクサを取り上げる理由には次の二つのことがあります。
 写真でもわかるとおり、オオブタクサの群落は非常に密集していて、他の植物を完全に排除してしまいます。軽井沢は過去、広く草原が広がり、火砕流跡にできた水はけの良い乾燥草原から、湧水地帯に発達した湿地草原まで、バラエティーにとんだ植生が見られました。戦後急速に森林化と開発が進み、草原が減ってしまいましたが、ほそぼそと残っているハクサンフウロ、オミナエシ、ワレモコウなどが駆逐され、オオブタクサに占有される可能性があります。
 第二に、下に花の写真を載せましたが、オオブタクサは風媒花で多量の花粉が初秋から飛散し、花粉症の原因になります。今後、スギ花粉症に次ぐほどの患者発生の可能性があります。原産地では5~15%の人が発症しているようです。人口の一割の人が花粉症になると、軽井沢町では毎年数千万円の医療費を自治体が負担し続ける事になります。
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 戦後一時期、もう少し小さいブタクサという外来種が日本に侵入し、花粉症の原因になりましたが、20年ほどで衰退し現在はあまり見られなくなりました。セイタカアワダチソウも減っていると思います。 今後、オオブタクサがどうなって行くのかは、今のところわかりませんが、今も増え続けている事は確かです。天敵が存在するかどうかはわかりません。昆虫などに食べられている様子はありませんし、数年にわたって観察している大群落に他の植物が侵入していることもありませんので、無敵の侵略者のように見えます。
 オオブタクサは数回刈り取っても、根が残っていれば再生します。左の写真のように小さいうちに抜き取るのが良いようです。最近は、山地の別荘地にも侵入していますので、早急な対策が望まれます。まずは町民、別荘民に知らせることが必要でしょう。役場には残念ながら、生態学・生物学の専門家がいません。軽井沢の自然をどのように保全していくのか、専門的に取り組むところがありませんし、町民が相談に行くところもありません。野生動物対策を通じて痛感していますが、行政は自然に対しあまりにも無関心ですね。歴史・文化に対しては、内実はともかく、資料館等いくつかの施設があり、歴史的建造物の保存も進んでいるようですが、自然に対しては、あって当たり前ぐらいに考えているのか、あるいは開発の邪魔とでも思っているように感じます。
 数年前に、自然保護管理センターの設置と自然博物館の必要性を提起しましたが、軽井沢の自然をどうするかという仕事は、役場の一般行政職がやりきれる分野ではありません。町民・別荘民に開かれた、そして町の子供たちの自然教育につながる専門人員と施設が望まれます。  (文責 寺山 光廣)
     
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# by k-saru-net | 2009-08-18 09:16 | その他の動物・自然一般
2009年 08月 12日
威嚇するオスザルのカブキ
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 前夜来、群れ本体から1km近く離れてしまった5頭と赤ん坊2頭の集団にいたオスザル。8月6日早朝、集団を群れの方へ追い立てる間、しきりに威嚇してきました。鼻の上に傷があり、オトナオスとしては中型。役場のサル追い隊の若い人たちは、カブキ(歌舞伎)と名付けています。
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# by k-saru-net | 2009-08-12 12:45 | 写真
2009年 08月 09日
クマヤナギの豊作
 前回、7月17日の記事ではクワの実がそろそろ終ると書いたのですが、その後2週間、残り少なくなった実を求めて、離山の北側や東側を中心に活発に動くようになりました。一カ所では満足しきれないのか、他のエサが長雨のせいで実らないためか、動きが激しく、分派行動も目立っています。
 例年ですと、この時期にはヤマユリやウバユリの蕾の雄しべを食べたり、ツノハシバミの若い実を食べるのですが、今年はクワの実が豊作だったためか、あちらこちらで久しぶりにユリの花を楽しめたという声を聞きます。これまでは家庭菜園の被害もひじょうに少ないようです。8月の10日前後には、トウモロコシや枝豆をねらって畑に侵入するようになりますので、これからが被害防止の本番になります。

 軽井沢特有の被害として別荘侵入がありますが、これはすでに頻発していて、モモなどがとられています。別荘客の中には、追い払いを拒否したり、サルにエサをやったり、野鳥に大量の給餌をするためにサルが寄ってきたりというのも、この時期に多くなります。別荘の被害は捕捉できない事が多いのですが、アンテナや雨樋の破損はかなりの数に上るでしょう。広報活動や現場での放送など、きめ細かい対応が要求されるだけでなく、都会からやってくる人たちに対し野生動物対策の基本的な理念や方針を説明できるかどうか、自分がためされることの多い季節でもあります。

 梅雨が長引いて、日照不足や低温の影響が動植物や畑に出ています。6月の初め頃から異常を感じてはいたのですが、この夏のような天候は16年前の1993年にもありました。93年は最後まで梅雨があけず、そのまま秋雨前線になってしまいました。93年同様北西の大陸からの不安定な気流が日本列島にむかってきていますが、オホーツク海に強い高気圧ができていないのは、93年と違うところでしょうか。93年当時の軽井沢のサルの行動記録は残っていないでしょうから、較べようがありません。自然現象の変化を記録していく事の重要性を痛感します。

 8月に入って、高い木の上で何かを食べている事が多くなりました。アオムシやシャクトリムシでも食べているのかと思っていましたが、つる性植物のクマヤナギの実を食べているようです。クワの実のようにどこにでもあるというわけにはいきませんが、あるところでは実のつきがよく、すでに黒く熟しているのが見られます。 
(写真をクリックしますと拡大されます)
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 過去の記録でも、8月10日頃には食べていますので、長雨の影響はないのかもしれませんが、実が熟し始めている時期に平行して、花が咲き始めているのは不思議な気がします。ミズナラ・コナラはまだ実がついているのを見ていません。クリは日当りの良いところで小さなイガをつけていますが、これからの様子を見なければ実るかどうかはわかりません。ウワミズザクラの実は少なく、オニグルミの実はかなり多いのですが、どんどん落ちています。

 7月末ごろから湯川の西側、千ヶ滝西区を利用する事が多くなり、その度ごとに中軽西や古宿の畑や家庭菜園の方に南下しないよう、追い立てを強めています。これからしばらくが、野菜の被害の多発する時期でもあり、別荘客や観光客で込み合う時期と重なって、対策側にとってきつい季節になります。     (文責 寺山 光廣)

8月11日 追記
 クマヤナギの実が熟しているのと平行して花が咲いている事を、「不思議な気がします」と書きましたが、サル追いの現場で役場のメンバーから、クマヤナギの実は翌年になって熟す、という話を聞きました。ブログの記事を書く前に、一応「牧野の植物図鑑」と保育社の「樹木図鑑」を見たのですが、その点についてはどちらの図鑑にも指摘はありませんでした。花は夏に咲くと書かれているので、その時点で不思議に思わなければいけなかったのでしょう。インターネットでクマヤナギを検索しますと、すぐにその記述が出てきました。実は越年して、次の年の花が咲く1ヶ月位前に黒く熟すようです。30年前の手法だけに頼ったことの危険性とともに、間違いを指摘してもらえる事はとてもありがたいことと感じました。   寺山 光廣
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# by k-saru-net | 2009-08-09 21:38 | サル追いノート
2009年 07月 17日
そろそろクワの実も終わりです
 今年はサクラ(おもにオオヤマザクラ)の実が、あまり豊作とはいえず、まだクワの実が完熟する前の赤いうちに、サクラからクワの実へと好みが移って行きました。ニセアカシアの花からサクラの実の季節には、何度も旧軽井沢ロータリーの東側に侵入されました。

 2006年まで、旧軽井沢の中心商店街やその東側に頻繁に侵入され、泊り場にされたため、旧軽井沢地区では20名ほどのボランティアにより、2006年春から旧軽地区に群れが来ている時は毎日早朝、群れの追い立てを開始しました。このブログでは、2006年は7月までしか記載されていませんが、翌07年からはニセアカシアの花ととサクラの実のなる6月は、ロータリー東への泊まりや侵入を食い止める事ができました。07年以前も、クワの実の熟す7月になると、旧軽商業地区から別荘地へと行動域が移っています。今年、2006年以来3年ぶりにロータリー東に何度も侵入され泊られたのは、今年の3月で地区ボランティアによる追い立てをやめた事が最大の原因と思われます。3年間続けた対策により、地区の被害が激減したことが、皮肉にも活動のモチベーションを下げてしまい、活動の継続を困難にし、その結果再度被害が発生する事になりました。

e0005362_22383455.jpg (左の写真:今年の春に生まれた子ザルをつれて、クワの木にのぼる母ザル)

 クワの実に対する執着は異常なほど強く、クワの木の横に畑があって、目の前にネギやジャガイモがあっても、畑には目もくれず、クワの実を食べ続けます。6月中、ニセアカシアの花やサクラの実の頃は、ネギとジャガイモの被害がかなりありました。その執着心を見ていると、栄養があるからというよりは、おいしさにひかれているのではないかと思われます。毛が抜け替わる時期といういうこともありますが、ひどくやせているように見える個体もかなりいます。群馬県側の碓氷群(U群)と比較すればいいのですが、標高差が大きいため花や実の時期がすれていて、まだ比べる事ができていません。

 7月も半ばを過ぎ、そろそろクワの実も終わりに近づいています。クワの実の間は、通年の遊動域の北部を中心に動いていました。遊動域の南限となっている国道18号と鉄道から1~2km北側の大きな別荘地にクワが多く、畑とは違って住民に追われないこともあり、移動は比較的ゆっくりで、停滞したり狭い範囲で回遊していた日も多くありました。離山の北側・東側と中軽地区の北側のみならず、最近あまり利用されなかった湯川西のせせらぎの里と千ヶ滝西区にも何度か侵入されました。早朝、湯川と国道146号で追い返すだけではなく、さらに東/北東へ群れの移動を方向付けするところまで追わなければ、効果がうすいようです。追い立てる側の人数が足りませんが、これもやはりその地区の住民が組織的に対策に取り組まなければ解決しないでしょう。

文章が長くなりましたので、この辺でいったん切り上げておきます。泊り場の位置図を後ほど作成したいと思います。

 
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# by k-saru-net | 2009-07-17 22:53 | サル追いノート
2009年 06月 28日
ハナレザルにどう対処するか?
 さて、前回久しぶりに書いた記事を読み返してみましたら、3回も「容易な事ではありません」が出てきました。たしかに、ハナレザルをどうすれば良いかという問題は簡単に答えが見つかるとは思えませんが、しかしこのままでは、愚痴を書いただけに終わってしまいますので、続編を書いてみます。

 一カ所に定着している個体は檻で捕獲できる事もありますが、広い範囲を動き回る場合はよほど運が良いか、エサのない季節でもないと檻に入りません。被害の少ない山間部に追い立てたとしても、追い立てをやめればすぐに戻ってくるでしょう。発信器のついていない単独あるいは少数の集団を適格な方向へ追い立てること自体、困難な作業です。

 捕獲も追い立ても困難だとすると、出発点に戻って、ハナレザルが来ないようにするしかなさそうです。リスクを冒してまで、人目に触れる場所にサルがやってくるのは、利益がある、いい思いができるからでしょう。けっして、人間に追いかけられるのが好きでやってくるわけは・・・・・ここでちょっと待てよ、ですが、群れの中の若ザルの一部は、鬼ごっこやかくれんぼを楽しんでいるのではないかと感じる事がよくあります。わざとギリギリまで逃げず、逃げる距離も短く、逃げた先で尻の横を掻いてみせる。ほかの仲間が一目散に逃げて行くのに、数頭が大木の陰に隠れて、見つかるまでじっとしている。どうもサルに遊ばれているような事があります。サルとカラスは遊ぶといいますが、人間の2歳程度の知能だとすれば、この程度の遊びを楽しんでいるかもしれません。

 横道にそれましたが、サルがやってこないようにするには、来てもいい思いができないのに恐い目に遭う、という状態にすることですね。メスザルは群れの中にいますから、ハナレザルは恐い思いを振り切ってメスのもとに通ってくる訳ではありません。やはり、色気ではなく食い気ですよね。このブログの左側にずらっと参考図書を列記しましたが、その一番下「これならできる 獣害対策」(井上雅央著)には、サルが食べると「人が怒るエサ」と「食べても怒らないエサ」があるという、素朴ですが重要な問題が提起されています。

今の時期で言うなら、畑のジャガイモやネギは食べると人が怒るエサ、畑の横のサクラやクワの実は人が怒らないエサという事になります。今朝も、目の前の畑のネギとジャガイモには目もくれずに、クワの実を食べていました。しかし、そこでクワの実を黙って食べさせることは、そこにサルを餌付けした事になります。その場所は安全に食べられるから、ぐるっと回って何日か後にまたやってきます。その時に、大好きなクワの実が終わっていれば、ナスでもキュウリでも、手当り次第に食べて行くことになるわけです。

 サルが群れでくるエリアでは、畑や家庭菜園を柵で囲う事も、エサになるものを極力減らすことも、チューリップをやめてスイセンにする事も、やれる事は何でも・・・・・と努力する事はいいのですが、サクラもヤマボウシもイチイもグミもモミジもクリもハルニレもミズキもモモも・・・みんな切ってしまえとはとても言えません。まして、たまにハナレザルがやってくる程度のところでは、なおのこと言えません。

 とすれば、恐い思いをさせる方に力を入れるしかなさそうです。先日の古宿からの追い出しでは、3kmほど東で群れ本体を追っていたところへ、国道を通って現場に来た人が、来る途中でサルを見たと教えてくれました。10分ほどしてそこへ行くと、教えられた場所の国道の反対側80mで何人かの住民が騒いでいました。その人たちが指差す先では、また数人の人が騒いだり棒を振り回しています。2頭のサルはそこから50m先で旧中山道を西へ逃げて行きます。そちらには誰も出ていないので、怒鳴り声・ホイッスル・爆竹で騒々しく追うと、また何人か出てきました。最後は、集落のはずれから一人で追ったのですが、被害は少なかったようです。

 ハナレザルの追い払いがうまく行く一番の近道は、その場所の住民が大勢出て、騒いで追い回す事につきるようです。井上さんの本の後半で強調されている事は、対策の順序「みんなで勉強、守れる畑、囲って追って、ダメなら捕獲」  日頃から集落ごとに勉強して、エサを食われにくい集落作り、サルがやってきたら見つけた人が騒いで、みんなで追い出す。役場に電話しても、役場から現場のサル追い隊員に電話が行き、ハナレザルの所につくまでには、救急車ではないので20分ぐらいかかります。その頃には、既に畑は荒らされ、サル追い隊員にむかってブツブツ不平をいう住民だけが残っていて、サルはどこかへ行ってしまっているのが現状です。

 追記: 5年ほど前から、周囲の関係者に井上雅央さんの本をお勧めしてきました。ブログの左側に列記した本は、サル問題を考える上で、どれもたいへん参考になりましたが、現場でサルを追い、住民とさあこれからどうしようかと話し合うときには、なんと言っても井上さんの本です。それで、みんなに「いのうえまさお、イノウエマサオ・・・」とお勧めしてきたのですが、一昨日サル追い隊員の一人から「最後まで読んだら、名前の読み方が違うみたい」と指摘されました。末尾の経歴欄には「いのうえまさてる」となっています。思い込みというのは、恐ろしいものです。井上さん、ごめんなさい。         (文責 寺山光廣)
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# by k-saru-net | 2009-06-28 14:15 | メッセージ
2009年 06月 26日
追分/古宿間を荒らす2頭のハナレザル
 ひと月ほど前から、国道18号線の追分から借宿間と、国道から2kmほど北の浅間山麓を徘徊する2頭のハナレザルの目撃情報が寄せられてきました。中には、数件の人家侵入被害や、威嚇を受けたという話も多くありました。

 情報が寄せられるたびに、役場のサル追い隊員が出かけて行きますが、発信器のついた群れと違い、発見するのも容易ではありません。寄せられた情報は、大小2頭のサルということで、「親子のサルがいる」という電話が多いようです。今朝(6/26. 07:35)古宿公民館付近で追った2頭は中型のおとなオスと4才程度の若ザルで、畑のものを狙っていたというより、熟し始めているクワの実を食べ歩いている様子でした。国道北の山地の方に追いたかったのですが、通勤時間帯で国道が混んでいた事もあり、国道南を西へ移動し、碓氷バイパス合流点付近で見失いました。

 一般の方から寄せられるハナレザルの情報には、「子供連れ」「親子」という表現が多々あります。ハナレザルは単独〜数頭のオスで、メスを含む場合は群れの分裂と考えるのが一般的です。軽井沢の群れは2年前の無謀な捕獲以来、群れの構造が不安定になり、いつ分裂してもおかしくない状態が続いているため、メスや赤ん坊が含まれる情報には敏感にならざるをえません。情報を寄せていただいた方には、小さい方のサルが「抱かれていたか? 背中に乗っていたか? ネコより大きいか小さいか?」など、確認するのが良さそうです。

 ハナレザルを見つけて、さてどうするか? というのがまた容易な事ではありません。今朝は住民も4~5人出ていて、畑の点在する地区からは追い出したのですが、その先数百メートルには次の畑作地帯があり、問題の解決にはなりません。市街地で八百屋などに執着するハナレザルには檻による捕獲が有効で、今年の春には旧軽井沢の真ん中で1頭が役場により捕獲されています。しかし、この2頭のように、3km四方を毎日移動しているようなハナレザルの後を追いかけても、檻を仕掛けて捕獲できる可能性はかなり低いといわざるをえません。

 発見されるのは人家の多い場所ですから、銃器の使用は難しく、発信器のついていない少数のサルを銃が使える山中まで追い立てるのも、山中に別荘の多い軽井沢では容易な事ではありません。数の多い集団が一時的に群れから分派した場合は、群れの方へ追い立てて合流させるようにしてきましたが、今回のように長期間固定した加害性の高いハナレザルを群れに入れるのは、群れ全体の加害性を高めかねません。麻酔銃の使用や、大勢で囲んで捕獲する・・・・・等、何らかのマニュアルを考える必要があります。       (文責 寺山光廣)
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# by k-saru-net | 2009-06-26 11:19 | メッセージ
2009年 06月 08日
再開のおしらせ

最後に書いたのが2006年7月ですから、もうすぐ丸3年のご無沙汰になります。
その間、バナナを食いながら三年寝太郎を決め込んでいたという訳ではないのですが、軽井沢のサル社会にもいろいろな変動がありまして・・・・毎年のように総理大臣が代わったどこぞの国ほどではありませんが・・・・変化の速さに報告が追いつかない、と言うのでもありません。早い話がブログをさぼっていただけです・・・で、とりあえず再開します。   文責 寺山光廣
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# by k-saru-net | 2009-06-08 21:40 | メッセージ
2006年 07月 22日
昼間から別荘地を歩き回るイノシシの親子  06年 7月
梅雨の晴れ間、ちらほら人も滞在している別荘地の中で、サルの位置確認をしていると、別荘の玄関脇から現れた子供のイノシシ。生まれたばかりの「瓜坊」と呼ばれる赤ん坊よりはひとまわり大きく育ったのが5〜6頭。そして、その後から登場した母イノシシ。中型のものだが、5mほどの距離で見ると、かなりの迫力がある。さらに1頭、小型のメスが一緒に行動していた。ロケット花火で追い払ったが、子供の通学路に近く、夏休みに入って、別荘地にも子供が訪れるようになると、かなり危険な状態になりそうだ。実効性のある棲み分け対策がないまま、山にクリやドングリを植えたり、里に森を作る事は、イノシシやサルの数を増やし、生息域を拡げる事になりはしないだろうか。
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# by k-saru-net | 2006-07-22 13:37 | 写真
2006年 07月 22日
生まれたばかりの赤ん坊の手は黒くない  06年7月

生まれたばかりの赤ん坊の爪は黒くない。爪だけでなく、手全体の色素がうすい。しかし、見た目の印象とは違って力は強いようで、母ザルのお腹に逆さになってしがみつき、一緒に樹上を飛び回ったり、川を飛び越えたり。妊娠期間が長く、充分発育してから生まれるという事なのだろう。生まれたばかりでは、手の色とは反対に体の毛の色は赤茶色で濃い。右の写真は昨春、交通事故で死んだ1才になる小ザルの足の様子。
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# by k-saru-net | 2006-07-22 09:27 | 写真
2006年 07月 15日
7月前半、クワの実を追って行動域が変化  2006.7.15. 報告T.M.
前回の報告から一ヶ月以上経ち、書くことが多く、読みにくくてすみません。

[ 6月中は線路の南への侵入が続く ]
前回6/3の報告の後も、国道18号と線路の南への侵入が続いています。6月5日の夕方、発信器をつけた3頭を含む40頭ほどが、資料館下の南原陸橋を渡り、線路際から300mほど南に入った別荘地に泊まりました。翌朝、二人で資料館東の山に押し戻しましたが、30分ほど後、再び陸橋を南下し始め、旧軽から4人の応援で再度押し返すという事がありました。

6月8日夕方、霧雨の中、群れ全体と思われますが、警察署西の歩道橋を渡り、日大寮〜中央工学校〜出光寮南へと、500mほど進み、モミ林に泊まりました。翌早朝、雨の中、高い樹冠でフジの花を食べる群れを、数度に分けて北へ追い、ずぶぬれになりながら1時間、最後に群れの子連れグループが、それまで「ホーェー・ホーィー」と呼び交わしていた声に変わって、「キキー・ギャギャ・キーキー」と言う恐怖(?)の声をあげるとともに北へ逃げ始め、線路際まで追いつめてところで、旧軽からの応援もあり、北側に押し戻しました。その日の夕方、今度は南原陸橋を群れが渡り始め、30頭ほどが南側の別荘地に入ったところで、追い返しにかかり、南側に泊まるのを阻止しました。

10日以降は中軽地区以西にいたため、南に行く事はありませんでしたが、15日夕方軽井沢病院駐車場周辺に散らばり、役場からも数人が追い払いに出ました。病院付近は国道・しなの鉄道側に林はなく、線路の南側も開けているので侵入したことがない場所ですが、翌朝行ってみると雨の中で、線路方向に進む数頭のサルを見つけました。何匹かが国道沿いの大型店の屋根で南側を見ているので、線路際に行くと、100mほど南の民家の屋根に3頭座っています。西の湯川側から廻って民家のところに出ると、子連れを含む10頭ほどがまだ工事中で使われていない新しい橋を西へ渡って行きます。しなの鉄道線路南の湯川西岸にサルの群れが入るのは初めてでしょう。

何とか押し返し、東岸に戻ると30頭ほどが線路から200m以上南の草原にいて、サルの方も初めての所のせいか、追われてもどうすればいいのか解らない様子で、湯川沿いの林とジャガイモ畑と草原をグルグルまわります。その内、騒ぎで周囲の住民が4〜5人出て追い始め、民家の並びに逃げ込んだところで、線路の北へ追い返すことが出来ました。
(下の写真は、県信用金庫南の小さな踏切を渡って、雨の中を北へ戻る群れ)
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この地区(前沢)の西側は湯川に沿って南へ林が続き、東は中学校南から塩沢へ大きな森が続いています。通常、サルは安全な林から200m程度しか離れたがらないといいますが、病院駐車場東の林からは200m以上離れています。軽井沢の群れは里慣れが進んでいるということでしょうか。この場所からは南へ点々と規模の大きい家庭菜園が連なり、新幹線の高架をくぐり、塩沢地区へとトウモロコシのシーズンには絶好のエサ場になる可能性があります。

今回は初めての場所に侵入したり、群れの半分あるいは全体が2ヶ所で泊まったりと、これまで見られなかった行動が線路南でありました。これまでの遊動域の北側の利用が減っていることを考えると、南側への侵入が度重なっている事はかなり注意を要する状態だと思います。

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[ 遊動域の南下は2〜4月に顕著で、クワの実が実る7月前半は北へ ]
上の地図上は、昨年11月から現在までの行動ポイントを大雑把ですが書き込んでみたものです。見にくいので、画像をクリックして拡大画像をご覧下さい。参考に昨年4/11〜5/31のポイントも水色で入れましたが、この時期は観察日が若干欠けています。水色の線で囲んだ領域と、昨年11月・12月の黄色い線はほとんど変わりがありませんが、今年の1月、2月は行動領域がかなり狭くなり、ピンクの線で囲んだ3月・4月になると、昨年の半分になり、特に旧軽地区、東部小・高校南間、中軽東地区の3ヶ所に集中しています。

遊動域が縮小し、南への侵入が増えている原因はいろいろ考えられます。昨秋、クリが不作で、北の山に魅力が無くなったのが原因かもしれません。あるいは、昨年1〜3月、山側で銃により20頭の駆除を行ったことが、群れに恐怖の記憶として残り、同じ季節に山側を避けるようになったのが原因かもしれません。市街地での行動が増えていることから、一段と人慣れ・里慣れが進んでしまったと言えそうです。旧軽住民による山側への「追い立て」は、旧軽ロータリー周辺の繁華街以外では順調に行われています。群れをコントロールしにくい繁華街は周辺部で侵入を阻止し、山に追い立てた群れが昼間、再び市街地に下りてこないように、そしてこれから湯川の西側で増える農業被害を防ぐため、防衛ラインを設定し昼間も群れの行動を制御することが、これからの対策のポイントになるでしょう。

サルの群れを「追う」と言っても、現場では様々なやり方が行われています。群れが畑や人家に侵入している場合、緊急に被害を止めるために「追い払い」を行います。結果的には「追い散らし」になることもありますが、出来るだけ被害の拡大を避けられる方向へ追うよう努力はします。市街地や農地の近くにいる群れを被害の少ない山側に追ったり、線路の南側のように侵入してはいけないエリアに入ったり向かっている群れを戻す場合など、長野県環境保全研究所のKさんの発案ですが、「追い立て」という言い方を使います。一定のエリアに向けてある程度恒久的に移動させる目的の「追い上げ」と区別するための表現です。これまでの文中では混同して使ってきましたが、今後できるだけ使い分けていきたいと思います。

同様に紛らわしい表現に「共生」「共棲」「共存」があります。「共生」という言葉は生物学では、「結合〜近接〜同所的共存」しながら利益を交換する生活形態を言います。例えば、マメ科植物と根粒菌・イソギンチャクとヤドカリ・アリとアリマキのような関係です。宗教や社会学で「共に生きる」という表現より本来はかなり狭義の関係性であり、「野生動物と人間の共生を計る」というような使い方は、検討すべき問題点を曖昧にし、混乱を招くと思います。現在は「利益に交換」(相利・片利)という側面にこだわらず、同じ生態系の中で共存(同所的共存)する事を「共生」という事も多くなっていますが、それでも「同所的」という部分を抜きにして「共生」と言う言葉を使うべきではないと考えます。リスやムササビと人間は「里」で共生出来るかもしれませんが、クマやイノシシとの共生は困難で、「里」と「山」に分かれて生きること(棲み分け)を目指すべきだ、という様に使いたいと思います。ちなみに、ニホンザルについてもクマやイノシシ同様、共生は難しく、棲み分けを対策のゴールにと考えています。

6月中旬はニセアカシアの花を食べていましたが、その期間は短く、オオヤマザクラの実が熟すと旧軽地区を中心に行動していました。しかし、その間は毎朝、旧軽住民組織に地方事務所や役場の職員も加わり、中心部から周辺の山側への追い立てが効果をあげ、中心部の滞在時間は去年に較べるとかなり少なかったようです。6月末から、ヤマグワの実が熟すと、冬以来ほとんど利用しなかった三笠パークや鶴溜等北側の山に行くようになり、市街地の滞在は急激に減っています。

[ エサの豊凶と出産数 ]
6月28日、東雲交差点付近で大通りを東へ渡る群れをカウントした結果、一歳以上の数は67、今年生まれの赤ん坊が16頭でした。同じ時間に旧軽諏訪神社付近で4頭目撃されていることから、出産期以前の数が85頭前後とすると、10数頭が道路を渡らず、カウントから漏れているようで、赤ん坊の数もあと数頭増える可能性があります。7月に入ってからの出産もあり、昨年の出産数が18〜20であった事を考えると、今年も昨年と変わらない出産状況と言えそうです。
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昨年秋のクリの不作が出産数に影響するかも知れないと思っていましたが、今年の結果を見る限り減ったとは言えません。(クマの場合は秋の実りの豊凶が出産に影響するといわれています) 交尾期がクリの実る頃と重なるため、むしろそれ以前の栄養状態が影響するのか、あるいはエサの状況には関係しないのか? 軽井沢の群れでは連年出産が多く見られる理由として、これまでエサが豊富である事が挙げられてきましたが、とりあえず他に理由が見あたらないとすれば、交尾期前の時期にエサが豊富だという事になります。

現在、クワの実を主に食べていますが、昨年の観察ではこの後しばらくエサが少ない
夏痩せの期間があります。その時期に、キュウリやナスを狙って畑に侵入し始め、ト
ウモロコシが実ると強く執着するようになります。8月・9月の栄養状況が出産数に
影響するとすれば、出産数を減らし、人里の魅力を減少させるために、7月下旬以降
9月末まで、農地・家庭菜園から群れを締め出せるかどうかがポイントになるという
ことでしょう。

家庭菜園にはネット・電柵などの防護と、住民による追い払いが対策の中心で、その
具体的中身については、やるべき事はかなり見えてきていると思います。農地(湯川
の西側、前沢以南)については、防衛ラインの設定が不可欠です。防衛ラインを設定
する事により、たとえ突破されても追い立て方向が明確になりますし、2回に1回で
も防衛できれば被害は半減します。

軽井沢の農業は時期が非常に短いという、他の被害地にはない有利な点があり、市街
地・別荘地・農地・家庭菜園が入り組んでいるという不利な点があります。現状では
長大な電気柵でエリア分けをするのは困難です。市街地からの追い出し、防衛ライン
設定がある程度機能し、遊動域が北にシフトすれば長大な電気柵が有効になる可能性
もあります。この夏やるべきことは、ネット・電気柵による防護、住民による追い払
い、防衛ラインの設定の3本柱だと思います。それをともかくやってみて、何が効果
的だったか、どこがうまく機能しなかったか、サルの反応と対策側の反応・力量・・・
・など検証し、秋以降、中・長期的対策の方向性を考える材料にすることでしょう。


6月4日〜7月12日の「サル追い日誌」を掲載します。( )内の位置情報は、軽井沢野生動物監視隊によるものです。
**************************************

6/4 朝  鶴溜T字路南。東へ移動開始。
   夕  長倉神社北西。湯川の西岸でネギ苗・ジャガイモの被害。東へ追う。
6/5 朝  長倉神社北側でネギ・ジャガイモの被害。北の山側へ追う。  
   夕  離山陸橋の南へ約40頭が侵入し線路の南300mに泊まる。3信号音有。
6/6 朝  5時から2名で北へ35以上を追い立てる。6時過ぎに再度南へ渡ろうとし
      た30頭ほどを、旧軽住民4名と押し返す。
   夕  東部小東 野沢橋南に泊まる。
6/7 朝  旧軽住民6名と北の斜面へ約700m追い立てる。
   夕  旧軽ロータリーから旧軽住民1名が南へ1.2km追い新軽交差点北泊まり。
6/8 朝  旧軽住民4名と離山別荘地東南端の斜面へ1km以上追い立て。
   夕  5時頃、警察署歩道橋を渡って群れ全体が南が丘に侵入。6時頃、線路か
      ら南へ500mの所で南下を止める。樹上のフジの花を食べている。霧雨。
6/9 朝  群れの南端で、樹上の3〜40頭のグループを一人で
      ロケット花火で北へ追い出すのに1時間半かかる。7時に群れの大半を高校
      横の陸橋に追い立て、残り20程も順次せんろの北へ押し戻す。
   夕  資料館陸橋を渡る群れを途中で阻止。南に侵入していた約30を北へ追い返
      す。群れはその後西へ進み、中央公民館北へ。
6/10 朝  長倉神社周囲の畑から、付近の住民5名と追い払い。その後、監視隊1名
      と北に斜面に追い立て。
   夕  湯川西、上の原の中野区寮の南へ。
6/11 朝  上の原 造成地のモミ樹上に群がる。北へ移動開始。
   夕  千ヶ滝西区から太郎山へ南下。御影用水の南で南下を止める。
6/12 朝  御影用水と国道の中間点付近から、監視隊1名と北へ追い、太郎山山へ。
   夕  6時過ぎに国道146・湯川を東へ渡り、南下。
6/13 朝  長倉神社北西のモミ林から、監視隊1名と北の斜面へ追い立て。
   夕   甲山地区から西の石山へ、さらに南下して湯川の東に泊まる。
6/14 朝  モミ林内の寮に客が多いため、静かにゆっくり追い立てる。
   昼   せきれい橋南で4回、西へ渡ろうとする集団を追い返す。
   夕   神社北の第一法規寮に泊まる。湯川西岸のニセアカシアに数頭。
6/15 朝  第一法規寮から東へ追う。約15が神社北のテニスコート周辺へ。昨朝テ
      ニスコート南のジャガイモ全滅。
   夕  公民館・病院・医師住宅に散開。役場北の菜園でネギ・ジャガイモの被
      害。監視隊2名、役場3名と追い払い。
6/16 朝  病院駐車場から国道・しなの鉄道南側へ侵入。30〜40頭。湯川西岸へ 
      10。ジャガイモ被害。住民4〜5人と踏切を北へ追い立て。雨。線路から
      南200m
   昼  離山陸橋を渡る。群れを止め、渡りきった10頭を追い返す。
   夕  六本辻南2〜300m。
6/17 朝  六本辻西にいた集団は北へ動いた後、行方不明。南の約40は旧軽7名と東
      雲交差点経由、三度山斜面に追い立て。三度山で3信号音受信。
   夕  ゴルフ橋付近から、旧軽2名と一本松へ追い立て。全群そろっている模様
6/18 朝  旧軽3名とロータリー方向への移動を阻止。神宮寺〜銀座通り北部〜テニ
      スコートへ。
   夕  旧軽2名と中電付近で西への移動阻止。その後ロータリー付近で移動阻
      止。ロータリー南で西へ。精進場川西岸へ。
6/19 朝  旧軽8名と町営駐車場裏から西へ、群れの半数を追い立てるが、残りが行
      方不明。追った半数も戻る。U群のユズを太陽の森で探すが受信できず。
   夕  泉の里北部で3信号音。目視出来ず。
6/20 朝  東部小にしで、3信号音は離山線の北側。一部が学校南側。80頭を旧軽5
      名と北の別荘地へ約700m追い立てる。
   夕  離山集落と高校の間。離山公民館西の菜園でジャガイモ20本。死んだ赤ん
      坊。
   20:10 警察署西に3信号音。旧軽サル対策部会反省会。
6/21 朝  旧軽1名と線路南の日大寮に侵入した30頭を北へ追い返す。旧軽6名とさ
      らに泉の里北の斜面へ追い立て。
   夕  旧軽ロータリーのオオヤマザクラの実を狙って群がる。監視隊2名と追い。
6/22 朝  諏訪神社周辺から矢ヶ崎川東、万平通り東へ追う。旧軽2名・監視隊1名。
   夕  新軽 鱒池周辺から北へ。旧軽児童館。
6/23    (一本松) ここから3日間不在。
6/24    (せきれい橋)
6/25    (せきれい橋〜せせらぎの里〜上の原)
6/26 朝 上の原、東邦薬品寮からブレストンコート〜蕨尾西斜面へ。県庁・地方事
      務所・役場から参加。
   昼  (せきれい橋を西へ〜森林管理署〜国道146西)
   15:00〜  国道146西から湯川東へ追い立て。湯川東岸を南下。公民館周辺〜病
       院東に散開。7時過ぎまで地方事務所1名と追い払い。
6/27 朝  線路際・国道際の20-を北へ追い返す。地方事務所1名と、中学校グラン
      ド南で線路を渡った3頭を戻す。中学校踏切・資料館下・離山集落と群れ
      の南側で牽制しながら移動。泉の里西北端に追い立てる。
   夕  旧軽ロータリーに出た群れを旧軽6名と東へ追う。
6/28 朝  旧軽6・地方事務所1・役場1名と群れを追い、東雲交差点北で西に大通り
     を渡り、鳩山通り〜雲場池北〜嘉悦学園へ。大通りで赤ん坊数16。旧軽4。
   夕  新軽西交差点周辺。旧警察署付近の住宅に侵入。他に網戸を破られる。追
      払う。
6/29 朝  旧警察署周辺から旧軽4名・地方事務所・役場各1名と追い立て。旧軽方向
      へ行きたがるのを、脇田美術館付近で阻止。東へ押し出し、大通り東へ。
   夕  昼間旧軽北側から西へ。一本松へ。
6/30 朝  ロータリー西の群れを、旧軽5・地方事務所・役場各1名とひがしへ追い立
      て、児童館〜森裏橋北〜万平通り〜万平ホテル東の尾根頂上へ
   午後 一本松北300m付近の尾根を越え、西へ移動中。
   夕  三笠パーク西南口Sカーブ上でクワの実に群がる。
7/1 朝  Sカーブ途中を西へ移動。クワの実、タンポポ・シロツメクサ。
  午前  三井の森5差路。
  午後  三井の森下部、石山の西から湯川方向へ。
   夕  上の原、富が丘バス停東の分譲地。
7/2 朝  碓氷バイパスC12付近でU群ユズの信号音中程度
7/3    (上の原北T字路東〜せきれい橋南)
7/4 夜  中央公民館周辺
7/5 朝  中央公民館北東で信号音。目視出来ず。
   夕  鶴溜、前田公園東300m。電車道で数頭目視。3信号音。
7/6 朝  三笠パーク12〜15番。クワの木に群がる。住民1名と追い払い。
  夕  平安堂北からホテルサイプレス北へ。(17:30警察歩道橋南でTa追い返す)
7/7 朝  旧軽7名と追い立て。新軽交差点北〜東雲南〜脇田美術館〜鳩山通り北側
     を北西へ〜雲場池北。旧軽ロータリー方向へ行きたがるのを北側で止める。
  午前  嘉悦学園
   夕  高校東。警察歩道橋上の数頭を2度追い返す。旧軽2名。
7/8 朝 役場1・旧軽1名と野澤橋周辺から嘉悦学園へ追立て。その後離山別荘地へ。
  午後  三笠パーク15番南300m。
   夕  三笠パーク事務所上。南へ下る。
7/9 朝  三笠パーク事務所下の別荘地から北西へ追い立てる。
   夕  鶴溜、土屋別荘管理事務所周辺。
7/10 朝  西南、三井の森方向へ移動。
   夕  せせらぎの里バス停西南200m。クワの実。
7/11 朝  せせらぎの里、御影用水下堰周辺から外周線上へ。クワの実。
   夕  上の原、富が丘バス停東の分譲地。
7/12 朝  富が丘バス停から北西に移動。
   夕  (せせらぎの里バス停南100m)
7/13 朝  せせらぎの里、御影用水と外周線の間。
   夕  K群は上の原。U群が吉が沢別荘地、クリナップ寮(二手橋北東800m)周
      辺に約20確認。
7/14 朝  U群約40頭。旧軽2名と吉が沢別荘地を矢ヶ崎川方向へ下る群を追い返す。
   昼前 旧軽一帯と周辺部でU群の信号音受信できず。
   夕  U群の信号音は旧18号碓氷峠群馬県側、峠〜C130間で弱く受信。朝、吉
    が沢から東へ移動し、県境尾根を越えた模様。K群は三井の森下部三叉路上。
7/15 朝  せきれい橋東群れ本隊。西側の斜面に10数頭。
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# by k-saru-net | 2006-07-15 11:15 | サル追いノート
2006年 06月 04日
遊動域が南へ?  旧軽住民の追い払い 06.6.5. 報告 T.M.
[ ユリ、チューリップとホオノキ ]
昨年、林下にに自生しているウバユリの花を見ないと思っていたら、サルやイノシシが食べ尽くしてしまっていたようです。ウバユリは種から芽を出した年は1枚だけの葉で、何年か経つと根も太り地上部も大きく株立ちして、茎の頂上にいくつもの大きな花をつけます。サルは、株が伸びる前の根を囓ったり、伸び始めた株の根元を食べています。花が咲き終わると、茎の頂上に小さめのキウィー型の実をつけ、乾いて裂けてきたものを振ると、薄く平らな種が無数に出てくるので、このあたりの子供達は「狐のお金」と呼んでいました。(読者から狸のお金と呼んでいたという指摘が寄せられました。狐のお金は全国共通で木の葉とすれば、ウバユリの種は軽井沢の狸の地域通貨?)。種の数が多く、発芽率も高いので、サルやイノシシに食われたからといって、絶えてしまう事はなさそうですが、花を付けるまでに大きくなるものが少なくなっているようです。花壇のユリはもっと悲惨で、去年までにあらかた食べ尽くし、今年はチューリップを抜いて、球根を囓っています。
e0005362_12442762.jpg

上の写真は、植えたばかりのチューリップを次々抜いて、球根を囓るサルです。このように被害が起きている最中は写真を撮る前に追い払うのですが、今回は場所がホテルの正面入り口で、営業目的で植えてある、この写真の10倍もの広い花壇にサルが来て食べているので、追い払う前に撮影しました。営業目的で花を植えることはけっして悪いこととは思いませんが、大量に植えっぱなしの食べ放題では、サルを誘引し、周囲に迷惑をかける事になるでしょう。個人のささやかな花壇や菜園が荒らされると、気の毒で何とかしなければと思いますが、営業目的の花壇や畑が度々サルの侵入を許しているのを見ると、嫌な言葉ですが「自己責任」という事をを考えます。市街地からの追い払いには、積極的に山へ追い上げる住民組織だけでなく、誰もが自分の周囲から追い払うことと、サルにものを食べられないようにすることが重要になるでしょう。
 ( 写真下  5月の下旬には、芽吹いたばかりのホウノキに群がり、開き始めた葉の中心部にある花芽や若葉を食べていました。)
e0005362_1246179.jpg


 [ 旧軽住民組織による市街地からの追い払いが続く ]
4月から始められた旧軽井沢サル害対策部会による、旧軽地区市街地からの追い払いは現在も順調に続いています。早朝、5時前から、群れの位置を確認し、5時半頃から3〜7人のメンバーで方向を決めて追い上げています。丁寧に抑制の利いたやり方で、時間も1時間ほどで無理をせず、終わった後で取りこぼしたサルを合流させるようにしてきました。花火類の使用は必要最小限に押さえ、モデルガンと大声で追っていますが、メンバーの声がお互いに聞こえることで位置が解り、連携プレーがスムースにいっています。これから、別荘民の滞在が増えますが、突然モデルガンを持った人が無言で庭先に現れるより、遠くからサルを追っている声が聞こえて近づいて来る方が、滞在者にとっても安心ではないでしょうか。大声で群れを追っていると、住民が加勢してくることもあります。産まれたばかりの赤ん坊もいるため、群れは追われると素直に山の斜面に向かって逃げるようになってきました。旧軽地区の周辺でも必要と思われる時は出かけて追い払いをしていますが、やはり本来は他の地区でも住民組織が追い払いに出てくる事が望まれます。5月以降の旧軽住民による追い払い結果を下の地図に記入しました。青い丸が出発点、紫の線が追い上げ経路、ピンクの丸が追い上げ地点です。
e0005362_2051765.jpg

早朝、市街地から山へ追い上げた群れが、昼間には戻ってしまうことがよく見られます。昼間、野生動物監視隊による追い払いが充分に機能していません。人数が少ないという事もありますが、意識や技術に問題がある隊員もいる事も事実です。昼間市街地に出て散らばった群れは、夕方そのまま、一つにまとまりきらずに分かれて泊まる事が多く、早朝、発信器をつけた3個体が含まれるグループの他に、思わぬところから遅れて現れる集団があります。夕方は、泊まり場に執着するためか、群れをコントロールするのが難しいのですが、人家や飲食店に侵入しようとするサルを追わないわけにもいかず、結果的に散らばってしまうこともあります。早朝の追い上げ技術は格段の進歩が見られますが、夕方の対応の仕方は今後の課題です。

 [ 遊動域が南にずれ、線路南側への侵入が増える ]
以前の報告で、昨秋はクリが不作だったにもかかわらず、群れの移動が減り、遊動域のうち北側と西側の利用がほとんどないことを書きました。その後、千ヶ滝西区には何度か行っていますが、やはり滞在時間は短く、北側の三笠パークや鶴溜も通過する事はありましたが、泊まった日数は数日にすぎません。行動範囲が南にずれて来たことにともない、国道18号・鉄道線路を渡って南側に侵入するケースが増えています。侵入場所は、西は軽井沢中学校から東の警察署の間で、多くの場合は歩道橋や陸橋を渡っていますが、直接新幹線軌道内に入った事もあります。群れの半分以上が南側に泊まったことや、分派した10頭ほどが、数日間滞在したケースなど、過去には見られなかった行動もあります。

去年、線路南に侵入したのは、私の知る限りでは、ニセアカシアの花を食べに警察署の南に侵入したことや、トウモロコシを食べに線路沿いに点在する畑に入ったケースなど、狙いがはっきりしていました。警察署東側の陸橋より東は広いゴルフ場のため、サルが利用する事はなく、中学校から西は住宅が多く、湯川の西側には連続する林はありません。群れが南へ遊動域を拡げるか群れが分裂して一部が南に移るとすれば、中学校から警察署の間の南側すなわち南ヶ丘・南原地区に侵入し、さらに18号バイパスを渡って、林が連続する塩沢地区・南平台別荘地・風越・発地地区の利用が考えられます。

上の地図に、今年に入ってからの線路南侵入場所を記入しました。緑に塗った地域は、サルの群れが利用可能と思われる連続した森林があるところです。

5月下旬に、南原の住民から、少し前にフィッシングセンターにサルが4頭来たという事を聞きました。役場が来て追い払ったと言うことで、農林係に伺いましたら、5月11日の午前中で、1頭は写真も残っていました。27日にも周辺をうろついていたそうです。役場ではハナレザルと見ていましたが、5/10,11,12,は離山交差点の南、線路南側の小住宅地に子連れの10頭ほどの集団がいて、12日夕方北へ追い返し、離山地区北側を通過した群れに合流しました。22日夕方にも群れの半分以上が線路南側に泊まりました。27日には高校横の歩道橋を渡って南側に40頭ほどが侵入していた事、追われた4頭はフィッシングセンターから北へ移動したということ、小さなサルが含まれていたことなどを考えると、それらはハナレザルではなく群れの先頭あるいは群れの周辺についている集団と見た方が良いと思います。群れの一部とはいえ、ここまで南下したのは私が知る限り初めてです。地図に示したとおり、5月に入ってからの侵入回数が多く、泊まる事もあり、範囲も広がっていることが気がかりです。

5月8日以降の「サル追い日誌」を掲載します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5/8 朝  千ヶ滝西区 あやめヶ原南東 外周線と御影用水間。
   夕  太郎山入り口北西300m。御影用水下堰の南。
5/9 朝  太郎山下、用水に沿って東へ移動。椎茸被害。太郎山に追い上げる。
   昼  せせらぎの里 外周線ヘアピンの下へ追い上げる。
   夕  清水屋山荘西側
5/10 朝 せせらぎの里バス停北。監視隊1名と追い払い。西区事務所周辺から追う。
   昼  星野入り口東。蕨尾橋南から斜面に追う。監視隊3名。
   夕  中軽・第一法規寮。湯川西岸から数頭追い返す。
5/11朝  第一法規寮から監視隊1名と石山へ追う。
   夕  中央公民館北側で人家(留守宅)侵入を監視隊2名住民2名と追い払い。
     (昼間、宝性寺南で人家侵入)
5/12 朝 公民館裏から東へ移動。
   夕  群れは離山お宮付近から泉の里へ。南下して集落に入るのを防ぐ。陸橋南
     東の集落に5〜6頭、北へ追い、合流。
      5/10、11にも子連れを含む10頭ほどが陸橋南東にいたと住民談。
5/13 朝 高校の北東から旧軽6名と離山南東斜面に追い上げ。
   昼  離山線東部小北から北へ追う。
   夕  東部小東。小学校内から野澤橋間。
5/14 朝 監視隊1名と東部小南東の住宅地から北へ追う。別集団が旧警察署周辺に。
      北へ追う。
   昼  六本辻東
   夕 ロータリー西で群れを西へ追うが、反転し町営駐車場に泊まる。八百屋1頭
5/15 朝 旧軽住民と東へ追い、万平通りまで達するが、反転され大塚山頂上から東
      斜面へ。一部は児童館西。
   昼  万平ホテル入り口交差点。監視隊3名と北東の山へ追い上げる。
   夕  旧軽・神宮寺西から一本松方向へ移動。
5/16 朝  旧軽6名と一本松から北へ追い、三笠通りを西へ渡り、三笠パーク直下ま 
      で追い上げ。八百屋に2頭。
   夕  離山線、東部小・高校間。
5/17 朝  旧軽6名と警察署北側から泉の里北部に追い上げ。
   夕 群れは警察の西・北。高校南に2頭、警察南に5〜6頭歩道橋を渡る。押し戻
     す。
5/18 朝 警察南の日大寮に2,線路内に1頭、北へ追い返す。旧軽3名と群れを泉の
      里北へ追う。
   夕  国道18号新軽井沢東三叉路の北。サイプレスホテル北側で八重桜の花を食
      べる。
5/19 朝 旧軽6名、監視隊1名と国道北から離山別荘地へ追い上げ。六本辻北東
      300mに約20頭、雲場池北へ追う。
   夕  ロータリー南・東に散らばる。
5/20 朝 ロータリー南東から北へ移動。旧軽3名。八百屋に2頭
   午後 神宮寺北西200m
   夕  旧軽3名監視隊1名とロータリー周辺から西へ追い払い。
5/21 朝  旧軽2名と町営駐車場周辺から西へ追い払い。
   午後 雲場池南を通って、アローグラウンドへ。
   夕  高校・東部小間。離山線南側の住宅地から監視隊2名と追い払い。
5/22 朝  高校北東角から離山集落方向への移動を旧軽1名と阻止。北へ追う。
   昼  図書館の上から信号音のみ。
   夕  5時過ぎ監視隊1名が群れを離山集落から北の山に追い上げるが、18:40
      約50頭が陸橋の南に侵入。日没のため押し返せず、そのまま泊まる。
5/23 朝 監視隊1名と線路南側の約50頭を北へ追い返す。群れは図書館上から中学
      校上へ移動。
   夕  鳥ヶ坂北300m。森林管理所周辺の段丘に泊まる。
5/24 朝 段丘上に出て、西のせせらぎの里方向へ移動。
   夕  千ヶ滝西区、あやめヶ原バス停の北。南西へ追う。夜、旧軽公民館で旧軽
      サル害対策部の集まり。
5/25 朝 鳥ヶ坂の上から下の畑に下りるのを2時間阻止。群れは北へ300m移動し、
      東へ下る。
   昼  国道146、ブレストンコート南側から湯川東岸へ。
   夕  南下し第一法規寮。湯川西岸でネギ苗被害。監視隊2名と追い払い。
5/26 朝 石山の南。住宅地で白フジの花を食べる。長倉神社側から一部北上。監視
      隊2名・住民3名と追い払い。
   夕  病院駐車場から医師住宅・マンション周辺に泊まる。
5/27 朝  医師住宅〜社会体育館駐車場〜中学グラウンドから約50頭が線路を渡
      り、新幹線高架付近へ。住民1名と追い返す。雨宮池から東へ。8:20資
      料館下。
   昼  約40頭が高校歩道橋を南へ渡る。北へ追い返す。群れの半分は高校付近。
     電話で監視隊(猟友会)会長に報告すると「あんたら(旧軽住民と私)が追 
     うから群れが散らかって、2つに分かれるんだ。もう電話するな」と発言。
5/28 朝  東部小西側。旧軽2名。霧・大雨で追えず。3信号音とも入るが目視数は
      少ない。北へ移動。
   昼  雲場池経由でロータリー南西300mへ達し停滞。
   夕  町営駐車場裏・静山荘から監視隊2名と北へ追う。60頭以上は確認。八百
      屋3頭。
5/29 朝 パウロ教会東に15頭、北へ追う。旧軽7名と一本松周辺の群れを北の大モ
     ミの木方向へ追い、アカデミーヒルズまで上がる。その後南東に200mほど
     下る。
   夕 離山線・鳩山通り交差点から旧軽4名と南へ追い、六本辻南西200mに泊ま
     る。
5/30 朝 旧軽8名と六本辻南200mから雲場池南〜アローグラウンド〜嘉悦学園西の
     山へ70頭以上を追い上げ。その後、東雲交差点東に約10頭、西へ追い、六
     本辻方向へ。10時頃諏訪神社付近を南下する10頭の情報。
   夕  高校・警察署間。
5/31 朝 ニコスのグラウンド内。西側の新住宅地・北側の住宅地にも。住民1名が追
      い払い。
   夕  アローグラウンド西側の林。
6/1 朝  アロー北と恵シャレー(マロンと少数)の群れを旧軽3名と北西の山側へ
      追い、離山別荘地へ。
   夕  ロータリー南西300m、川沿いの飲食店2軒に侵入。旧軽4名・住民1名と
      追い払い。八百屋1頭、中電2頭。
6/2 朝  ロータリー西に40以上、八百屋4頭を旧軽8名監視隊1名と南東へ1km追
      い、釜の沢へ。残り約30が後か
      ら、旧軽クラブ付近から出て、新造成地を通り、合流。
   夕  静山荘裏からゴルフ橋西を通過。3信号音共に入る。
6/3 朝  旧軽5名監視隊1名とゴルフ橋北の群れを北西に追い、三笠パーク直下ま
      で。後から数十の集団が南側から合流。
   夕  三笠パークを通過し、鶴溜下のT字路南の別荘地へ。3信号音共に。監視
      隊情報は「病院東100m」1.5kmのずれ。
6/4 朝  鶴溜T字路から西へ移動?

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# by k-saru-net | 2006-06-04 13:06 | サル追いノート
2006年 05月 27日
サル追いで出会う  カモシカとキジ
06.4/25 カモシカ
町役場から数百m。サルの群れを山側に追い上げ、位置を確認するために上った斜面でカモシカに出会いました。近くには岩場もあり、以前からカモシカがいることは知っていましたが、カラマツ林をゆっくり歩く姿は、大きいだけに迫力充分。昨年は同じ斜面でアナグマに会いましたが、カメラを向ける間もなく、蓋付きの側溝に逃げ込まれました。
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06.4/28 キジ
サルの群れが軽井沢に定着した後、リスや野鳥が減ったのではないかと言われてきました。サルの場合は食う・食われるの関係だけでなく、いたずらをするという行動が多く、新しく侵入したサルの群れによる、既存の生態系に対する影響がどれぐらいあるのかを解明する事は簡単ではありません。このブログにもフクロウの幼鳥がサルにいたぶられた写真を掲載しました。この春、サルの群れが通過した後に、生まれたばかりのリスと思われる赤ん坊3匹が落ちているのを見ました。アカハラ・キジ・トラツグミ・ヨダカ等、減ったのがサルによるものか、あるいは棲息環境の悪化によるものか判りませんが、リスは昨年頃から復活し、キジの姿も今年はずいぶん見かけます。この春、早朝のトラツグミの鳴き声も、10年前に較べるよく聞きます。
サルの群れが近づくと、キジの雄の鳴き声や姿がかえって目立つような気がします。わざわざ開けた場所に出てきて、胸を張るキジの雄の鮮やかな姿です。
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# by k-saru-net | 2006-05-27 10:57 | 写真
2006年 05月 22日
2006年 春 旧軽2点
半年ぶりに「サル写真」をお届けします。最近、私の車が近づくと、サル達は逃げるようになり、追い上げには好都合ですが、写真は撮りにくくなりました。

サルに囲まれた民家  06.4/6
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Welcomeではないのだが・・・?  06.4/7
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# by k-saru-net | 2006-05-22 09:52 | 写真
2006年 05月 08日
サル追いノート 2006.5.8. 出産と交通事故の季節  報告 T.M.

このところしばらく、「追い上げ」などの対策面を中心に報告してまいりましたが、今回は春を迎えた軽井沢の群れの様子を少し書きます。内容が一部すでにブログの方に掲載されているところもあり、重複する部分があります。

昨年は3月後半になると、群れの全体ではありませんが、長く伸びた冬毛が朝日に輝いて、いかにも寒冷地のニホンザルらしい姿が見られました。今年は1月までの寒さに較べると2月・3月はそれほど冷え込まなかったからか、美しい冬毛は見られませんでした。むしろ、なんとなくみそぼらしい毛並みのものもいて、やはり昨秋のクリの不作による栄養不足が原因でしょうか。芽吹きの季節の前には、木の芽や皮を食べるのが見られましたが、量的には少なく、採食はほとんど地上で細かい種を拾っていました。林の中では一般的に低い草木から芽吹くため、4月に入るとそのまま地上で草を食べる割合が増え、一時期かなり大量に草をちぎっては食べていました。昨年もそうでしたが、タンポポが開花するとなぜか、人間でも食べられる葉や花ではなく、苦い花茎を食べています。道端にタンポポの花だけが散らばっているのを見つけると、群れの通過が判ります。連休に入り、今年はコブシとほぼ同時にサクラが咲き始めましたが、昨年に較べると、サクラの花を食べることが少ないように感じます。

[ 八百屋を狙うサル ]
今年に入って群れの遊動域が離山地区以東に集中し、旧軽の中心地に3日間いた後、離山地区あるいは新軽地区で3日間過ごすというパターンがくりかえされ、旧軽地区住民による追い払いが始められたことは前に書きました。エサが豊富とは思われない旧軽井沢商店街に群れが執着する原因の一つが、ロータリーのすぐ北側にある八百屋を狙っているからではないかと考えました。ロータリー周辺に群れが泊まった翌朝、まだ群れの小ザル・母ザルが起き出す前から、3〜10頭の中大型〜中型のサルが八百屋の周囲に集まって来るのが何度も見られました。特に目立つ中大型のサルは店が開く前から店の前に座っていたり、店の屋根や塀からのぞき込んでいて、開店すると買い物客がいようと、テレビカメラが正面にあろうと、店員の脇をすりぬけて商品を取っていきます。(添付写真参照) この状態は、人の手から買い物袋を奪い取るに到る寸前の段階で、放置すべきではないと関係者間で協議されました。群れが1km近く離れた所に泊まった時にも、このサルは八百屋の前にいたところから、群れの中心にいるサルではないと考えられます。22日に群れをロータリー付近から追い出した後、八百屋を狙っていたグループも旧軽から去り、群れに付いて行ったようですので、群れとの関係は微妙なところのようです。
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[ 市街地からの追い払いを確認 ]                      
4月14日の町役場における関係者の集まりで、まず市街地から徹底した追い払いに取り組むことが確認されました。特に春の連休期間中、観光客との接触を極力避けるため、群れを旧軽中心部に入れないよう、監視隊・旧軽区民と共に現在も追い上げに取り組んでいて、それ以前に比べると明らかに効果が上がっています。追い上げの目的が明確になり、追い上げ方向などの目標が共有されることで、追い上げ技術が向上し、それにともない、群れの行動に変化が見られます。平地(市街地)にいるかぎりどこまでも追いかけられるため、サルにとって有利で安全な山側へ逃げるようになってきました。この状態をさらに強化すると同時に、旧軽以外の地域でもこの態勢が作れるよう、特に畑や家庭菜園の被害が始まる前に取り組みたいところです。4月下旬に長逗留した中軽の中央公民館周辺では、北側の斜面に追い上げが出来たケースが多く、5月6日は資料館西の陸橋を渡って線路南へ侵入していた15頭ほどのグループを北へ押し戻し、その後2人で群れ全体をさらに図書館の上の尾根まで追い上げました。

[ 胎盤をくわえて歩く母ザル ]
4月22日、旧軽銀座通り東に泊まっていた群れを、7時から3人で一気に西方向に追い、銀座通り、三笠通りを渡らせ、町営駐車場からさらに西へ追い、途中から監視隊も参加し、ほぼ1km移動させました。その後群れは10日間以上、旧軽中心部には来ませんでした。22日に追い始めた時、出産直後でまだ赤ん坊と臍の緒でつながった胎盤をくわえて逃げる母ザルが見られましたが、その親子は夕方東部小北でも、まだ赤ん坊は臍の緒で胎盤につながったままで、翌日もそれを見た人がいます。(添付写真2点参照) 臍の緒を噛みきったり胎盤を処理するのは本能によるものとすれば、出産にともなう一連の本能的行動が完了しないうちに、必死に逃げまわらなければならなくなり、時間の経過とともに本能がうすらいでしまい、処置できなくなってしまったという事でしょうか。
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[ この春はチューリップの球根を抜いて食べる ]
4月の初めから花壇のチューリップを抜いて、球根を食べるようになり、群れの行く先々でチューリップの地上部が捨てられています。去年までに群れの遊動域内にあるユリはほとんどやられ、今年は同じユリ科のチューリップ。こちらは春先に球根を植えるので、また来年も続くでしょう。4月23日夕から30日朝まで、中軽井沢の中央公民館周辺に定着していたため、花好きの住民は強力なパチンコで追いながら、「毎日毎日ずっと追っているわけにもいかないし、つまらないなあ」とぼやいています。自力でサルを追う人の方が、人任せで苦情だけ言う人に較べると、「皆殺しにしてしまえ」と言うような極端な事は言わないのですが、それだけにかえって悔しさが伝わってきます。

監視隊の中には、住民がパチンコや棒を持って追い払っていても、平然と車の中にいて見ている隊員もいます。注意すると、「苦情が来たときだけ追えばいいんだ」「監視するのが監視隊の役目だ」と居直りましたが、このところ多くの監視隊員や住民が山へ追い上げようと努力している中で、やる気のない隊員を当番に出すのはやめてほしいものです。連休中、観光客との接触を減らすため、旧軽地区に近づかないようにするという方針は必要なことですが、その分ほかの地域で被害が増えます。2〜3日であれば、これまでも普通にあることですが、1週間近く同じところにいられたら、そこの住民は我慢の限界を越えてしまいます。どこであれ、市街地から山へ追い上げる、という基本方針を徹底していくことです。関係者の協議で決まったことが各監視隊員に伝わらなかったり、毎日の業務内容の報告が全員に伝えられていない事に問題がありそうです。何も知らされていない人が、月に2〜3回当番になって出てきても無理があることは、毎日見ていればわかります。今時、このような業務を請け負いながら、パソコン・インターネットを扱えない事に疑問を感じていないのが不思議です。軽井沢野生動物監視隊は全国各地で検討・実践されている様々なサル対策の情報から隔絶された「井の中の蛙」状態にいます。さらに個々の隊員は、町内の毎日の状況や対策検討などの情報から隔絶された一匹ずつの「蛙」状態に置かれています。手始めに、監視隊員全員が携帯電話でメールを受信できるようにし、毎日の情報や指令が全員に解るようにしてはいかがでしょうか。メールを受け取って読むだけなら、小学校1年生でも出来ます。

農地には既にレタスの苗が植えられていますが、レタスには興味がないのか、借宿や古宿の農業地帯にはまだいきません。市街地にある家庭菜園はネギの苗が植えられていて、かなり被害にあっています。冬の終わり頃から出産シーズンを迎える春、サルの交通事故死が増えます。この時期、去年生まれた子ザルの集団行動が目立つようになり、「親の目が届かない」状態で、朝の通勤時間帯にはねられるケースが多くなります。。4月の初め、新学年を迎えて大勢の大人に見守られて登校する小学生の列と、車の間を走り抜ける子ザルを、複雑な思いで見比べています。

[ 群れの分裂を防ぐ丁寧な追い上げを ]
5月2日、三笠パークの上の方に泊まっていた群れが、9時前に旧軽方向に下り始めたため、監視隊が強力な花火で追い払ったようです。群れは一気に散り、昼頃に離山の南東斜面で見つかったようです。距離は約2km。同じ昼頃三笠パークの上の方に、成獣ばかり7〜8頭のグループが旧軽方向へ下っていくのを見ました。翌3日、群れが離山南東斜面を下ろうとするのを監視隊とともに阻止しているとき、旧軽ロータリーにサルが出ているという連絡があり、子連れ複数を含む約10頭をロータリー西で見つけ、群れ本隊と合流させようと監視隊が雲場池南まで追っている間に、周囲で聞き取りしたところ、2日夕方から町営駐車場屋上にいたそうです。さらに5日夕方の聞き取りでは、3日夕方社会体育館裏に10頭ほどが泊まり、4日の夕方資料館交差点北で10頭ほどが椎茸を食べたそうです。ロータリーに現れたものとは別のグループで、群れ本隊から約2kmの距離です。3月28日、旧軽銀座通り上端で強力な花火を使い群れを追い返した時も、群れが分裂し、位置がつかみきれなかった事がありますが、その使用に際しては余程きちんとU字型に包囲し、使用後の追跡態勢がないと群れの分散を招くため、安易な使用は危険と思われます。追い払い効果はかなり期待できそうですので、例えば、湯川の西側に群れを渡らせないよう、群れの南側に阻止線を張り、国道146号側から撃って、出来るだけ北へ追い上げるというような使い方ができないでしょうか。線路の南側へ渡りそうな時にも、東西の阻止線と追跡態勢がとれれば効果的な使い方が出来るでしょう。

[ 連休期間の旧軽住民による追い払い ]
5月2日、三笠パークから追われた群れが離山南東面に達し、翌3日早朝は泊まり場となっていた離山線沿いから、旧軽区民による追い上げが行われました。東へ行かないように回り込みながら、離山南東斜面に追い上げることができました。翌4日もほぼ同じ位置から追い上げを開始したところ、群れはアロークラブの上にある広い敷地の別荘(寮)2ヶ所の分散してしまい、それ以上の追い上げが出来ない状態で終わりました。その後、群れは雲場池から旧軽ロータリー方向へ進み、午後2時前にはロータリーまで100m程の地点に達しました。3時頃、群れは離山線を東に渡り、ロータリーから南300mほどのホテルの屋根へ。さらに東へ大通りを渡ろうとしたところで、観光客が大勢道に並んでカメラを向けているのにたじろいだ感じで、逆戻り。その後、南下し始めたところに、旧軽住民グループが急遽追い払いに参加。六本辻・東雲交差点間を通過、東部小手前の野澤橋周辺までの約1kmを移動させる。翌朝は5時集合で、泊まり場から離山線を渡らせ、アロークラブのグラウンド上へ、さらに離山別荘地南端を通過し、離山南東斜面までの約1kmを1時間で追い上げ。旧軽住民による追い上げは、回を重ねるごとに技術的にも進歩し、確実に成果を上げています。

3月26日以降の「サル追い日誌」を掲載します。( )内の位置情報は野生動物監視隊によるものです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3/26 朝 軽井沢警察署内の群れ。警察東の陸橋上から追い払い
   夕 軽井沢病院北東の城南信用金庫寮内
3/27 朝 中央公民館裏から北西へ。長倉公園北で追い払い。
   午後 湯川西岸中軽地区(先頭は鳥ヶ坂)で監視隊3名と追払い。東岸へ戻る。
3/28 一日中 石山周辺 監視隊・役場等による追い上げ。約20名。鶴溜・三笠パー
      ク・一本松・旧軽銀座通り上部まで追う。
3/29 朝  一本松北500mに群れ本隊。他に分派が2グループ。詳細はブログ参照
   夕 (旧軽児童館西500m)
3/30 午前 (東雲交差点西)
   夕 新軽井沢西交差点北側。18号・18号駅前バイパスから北へ追い払い。
3/31 朝 東部小南のニコスグラウンド内。北へ移動。3信号音共。
   夕 高校付近にハナコ。マロンは警察署。線路南の日大寮から2頭を北へ追い返
     す。
4/1 朝 線路南、高校南のテニスコートから6頭を北へ、日大寮東の住宅から7頭を
     警察側へ追い返す。ハナコとグリーン20頭は高校北。マロン5〜60頭は警察 
     東側に分かれる。
   昼 離山地区離山線北側
   夕 離山地区R18沿いでチューリップ球根を食べる。
4/2 朝 離山線沿いでチューリップを食べる。北へ追い上げ。離山南東斜面へ。
   夕 東部小東南、18号北側の平安堂裏。雨。
4/3 朝 18号北のホテル各室ベランダに。精進場川両側へ追い払う。
   夕 (旧軽児童館周辺)
4/4 朝 ハナコ・マロングループがロータリー西側。グリーン他20は東の裏通り。
   夕 ハナコ・グリーングループがロータリー南500m。マロン他数頭はロータ
     リーの南100m。
4/5 朝 中電付近の大通り両側。東へ追う。
   昼 中電東から旧軽公民館にかけて。
   夕 旧軽ロータリーの東西。
4/6 朝 旧軽テニスコート周辺から東の矢ヶ崎川方向へ追い払い。
   夕 (旧軽児童館周辺)
4/7 朝 旧軽銀座通り中ほどを西へ渡る。
   夕 雲場池南端から六本辻方向へ。
4/8 朝 離山線北側精進場川東に停滞。(小型メス交通事故の報告)
   夕 警察署東のモミ林に泊まった模様(翌朝観察)
4/9 朝 警察署の国道沿いでドングリを食べる。北側へ追い払い。
   夕 3信号音共に軽高北・西
4/10 朝 高校西の歩道橋南端から西へ500m程侵入し、線路際の畑に群がり、林で
     はドングリを食べている。新幹線線路 
     内に入らないよう、南に迂回させながら東へ追い、何度かに分けて歩道橋を
     北へ渡らせる。全群を戻すのに 
     約1時間。その直後、離山線で昨春生まれのメスが1匹車にはねられ死亡。
     (詳細はブログに掲載)
   夕 (東部小東100m)
4/11 朝 ほとんどがニコスのグラウンド内。一部は東部小の東西に。
   夕 (旧軽児童館周辺)
4/12 朝 旧軽ロータリー両側。8時過ぎに西へ移動。
   夕 六本辻北東200m
4/13 朝 旧軽住民と共に東へ追い、万平通り音羽の森ホテルへ。
   夕 一本松南100m(翌朝観察)
4/14 朝 旧軽教会通り。旧軽住民の追い払い。10頭ほどが銀座通りに。霧と風。
4/15 朝 一本松南100m。三笠通り西側の10頭ほどが南下するのを阻止。群れは銀
     座通り上部から児童館方向へ。
   夕 諏訪神社周辺
4/16 朝 ロータリー八百屋に10頭。群れはロータリー南西200mで人家侵入。
   夕 群れは雲場池周辺。3頭以上が八百屋付近に残る。
4/17 朝 旧軽住民と六本辻から東へ追い、離山別荘地へ追い上げ。
   夕 泉の里上部。国道付近から何度か監視隊追い上げ。
4/18 朝 軽高線路際から旧軽住民と離山南西斜面に追い上げ。
   夕 野澤橋南西
4/19 朝 旧軽住民と北へ追うが、約20は東へ、約20が東部小へ。六本辻から雲場池
     経由で群れをまとめる。
   夕 ハナコグループは町営駐車場、マロン他はロータリー東100m。
4/20 朝 旧軽住民などで、ロータリー周辺に群がる群れを東へ追うが、群れは反転
     し、町営駐車場北西方向へ移動。八百屋周辺に5頭。
   夕 群れは一本松の東側。5〜6頭がテニスコート側から銀座通り上部への情報。
4/21 朝 群れはパウロ教会と一本松間。1頭が八百屋の前。
   昼 公民館周辺の群れを別荘管理の女性と東の万平通り向こうまで追い払い。監
     視隊員1名、車で見ているだけ。
   夕 群れはテニスコートから児童館。テニスコートの石垣を崩すサル。八百屋に
     は、5時に2頭、6時に1頭。
4/22 朝 八百屋に2頭。ロータリーから北西へ追い払い。桂山荘付近まで。以後、八
     百屋にサルの気配はない。
   夕 雲場池〜アロークラブグラウンド。胎盤をくわえた親子。
4/23 朝 群れはアローグラウンド北側。雲場池北東からグラウンド方向へ移動中の
     若いオス8頭。5:30群れに合流させる。北へ追い上げ。
   昼 監視隊2名と泉の里から離山南東斜面に追い上げ。監視隊2名は午後も山の
     中を追い続ける。 
   夕 離山南斜面から図書館裏〜学荘〜中央公民館へ。
4/24 朝 公民館から北の斜面に追い上げ。西から8頭合流。
   昼 湯川西へ移動。段丘上には上がりたがらない。
   夕 湯川西岸に来た群れを東へ追う。東岸を南下、第一法規寮に6:40
4/25 朝 湯川西の国道146沿いに出た5〜6頭を東へ追う。群れは石山へ
   午後 宝性寺南から病院駐車場へ。大石議員視察。
   夕 公民館・福祉センター屋根と北側に。
4/26 朝 監視隊2名と公民館北から三井の森岩場上へ追い上げ。 
   夕 せきれい橋南から第一法規寮へ南下。
4/27 朝 雨で動きが遅い。石山へ追い上げ。
   夕 宝性寺南・公民館北の群れを監視隊2名と北へ追う。
4/28 朝 長倉公園北でネギ苗の被害。監視隊2名と北へ追う。
   夕 東へ進む群れを社会体育館手前で押し返す。群れは公民館方向へ戻る。
4/29 朝 公民館屋根と北側から動かない。
   昼 宝性寺付近でタマネギ被害。墓地の上へ追う。
   夕 石山南でネギ被害。監視隊3名と追い払い。第一法規寮方向へ。
4/30 朝 湯川西岸に5〜6頭、東へ追う。監視隊2名と群れを石山方向へ動かす。
   昼 上の原、田崎美術館付近。ハナコはせせらぎの里で受信。
   夕 西区事務所周辺で追い払い。
5/1 朝 監視隊2名が国道146で群れのカウントを試みるというので、上の原北部か
     ら群れを東へ移動させ、国道へ追い落とす。星野温泉入り口上50m〜下
     200mの間で国道の東へ渡る。
   昼 三井の森上部、幹線道路最上部の上。
   夕 鶴溜、電車道で監視隊2名と阻止しようとするが、尾根を越えて西の三笠
     パークへ移動する。三笠パーク最上段〜3段目の道の間に泊まる。
5/2 朝 雨。泊まり場から下へ下らないようロケット花火で牽制。
   午前 (監視隊、パーク事務所上で、強力花火)
   昼 三笠パーク18番に7〜8頭のオトナ集団、下へ向かう。群れ本隊は離山南東
     で見つかる。
   夕 監視隊4名と泉の里から山側へ追う。泊まりは東部小・高校中間点
5/3 朝 旧軽住民と群れを離山南東斜面に追い上げる。
   午前 監視隊3名と山を下る群れの阻止。10頭がロータリーに出現。雲場池まで
     追う。前夜10頭は町営駐車場屋上にいたと情報。
   夕 軽高東へ南下するのを監視隊3名と北へ追う。
5/4 朝 旧軽住民他と東部小西から北へ追うが、アローグラウンドの北側で停滞。
   午前 雲場池北東で旧軽方向へ行くのを阻止。マロンはロッテクラブ付近ハナ
     コ・グリーンは雲場池東。
   午後 ロータリー西100mで監視隊3名と追い払い。群れは南下し離山線を東へ
     渡り旧軽ホテルへ。大通りを東へ渡ろうとするが、観光客の多さにとまどい
     戻る。旧軽住民を含め、8〜10人で南へ追い、野澤橋付近まで移動。
5/5 朝 旧軽住民と5時から追い始め、1時間で離山別荘地へ追い上げ。東部小付近
    に残る数頭を追う。
   昼 泉の里西端上部で斜面を下りたがる群れを押し返す。
   夕 図書館上の尾根。送電線を通過。図書館付近に下る。3日夕は体育館裏、4日
     夕は資料館東に10頭ほどの集団がいたという情報。椎茸被害。
5/6 朝 資料館東の陸橋上に10、陸橋南の住宅地に15頭侵入、追い返しに30分。監
視隊1名と図書館上の尾根まで追い上げ。図書館裏の檻に小ザル2匹。
   昼 宝性寺南。山側へ追い上げる。椎茸被害。
   夕 第一法規寮北と奴寿司東で住民の追い払いを監視隊1名車の中で見ている。
5/7 朝 雨 第一法規寮の北西200m。監視隊の爆竹で一部が湯川西へ。製材所付近
から爆竹とは別の監視隊1名と東へ追う。せきれい橋南200mにいた群れを東
へ三井の森斜面に追い上げる。
   昼 西区事務所北西。
   夕 西区せせらぎの里バス停西300m、外周道路上下。
5/8 朝 せせらぎの里バス停西300m。外周道路下の御影用水付近。
   夕 太郎山入り口道路と御影用水下堰交差の東・南
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# by k-saru-net | 2006-05-08 19:38 | サル追いノート
2006年 04月 29日
06.4/18 旧軽住民によるサル群追い上げの成功例   報告 T.M.

前日17日、六本辻東から群れを追い、予定の方向とは45度ずれながらも、700mあまり東の山へ群れを追い上げる事が出来たのに引き続いて、今朝18日早朝は、意図した方向へ群れをコントロールしながら、離山中腹まで約800mの追い上げに成功しました。簡単に経過を報告します。
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5時頃から2名で群れの位置確認。3頭とも信号音はA点周囲で強く、離山線沿いの北側に子供を含む十数頭は目視出来るのだが、数が少ない。さらに北側の別荘地を見たいのだが、A点北には1軒、サル追いに立ち入ることを猛烈に拒否する家があるため、周囲をぐるぐる回る

5:50,A点のグループが西南方向に移動を始めて軽井沢高校グラウンドに入ると同時に、B点にいたと思われる大きなグループが東から高校内に侵入を始め、急いで高校南側の国道18号へ廻る。その時点で、旧軽井沢住民グループ3名が加わり、高校正門付近で国道の両側に出ていたサルの一団を北へ追い返す。追い払いの5名は、3人が西側を巻いて離山地区に侵入されないよう牽制し、2名が直接群れを北へ追う。西側はマンションに入っていないことを確認、離山線からグラウンドにはいり、高校内に残る20頭ほどを離山線北へ追い上げ。

西への移動を強く牽制しながら、5人がほぼUの字になりながらまっすぐ北へ追い上げ、D点南西で道路を越えて離山斜面に上がって行くのを確認。群れは大きく2グループに分かれ、西よりのグループは約30頭、東よりのグループは約50頭で山腹を上り、D点で合流したものと思われる。群れがほぼ上に上がったのが6:45,4〜5頭の逃げ遅れを追い上げたのが7時頃。1時間の攻防でした。

[ 総括 ]
* 高校から国道へ向かった動きは、高校西の歩道橋を渡って線路の南を狙ったものと思
われるが、発見が早く機先を制する事が出来た。
* 5人のチームワークが良く、U字型の包囲が崩れなかった。
* 追い上げを始めると、サルの動きに合わせて動かなければならないので、トランシー
バーや携帯で連絡しあう余裕がない。大声で吠えながら追うことで、お互いの位置関
係が判り、包囲陣を崩さずに追えた。
* 前日までついてまわっていたテレビ取材陣がいなくなり動きやすくなった。テレビカ
メラはサルを正面から撮りたがるので、群れの前面に出ることが多く、邪魔である。
追い払い部隊の横か後ろについてきてくれる人以外は取材拒否も考えた方が良さそ
う。
* 旧軽商店街では大勢でしらみつぶし作戦もあるだろうが、別荘地での追い上げは多く
ても5〜6人の方がやりやすい。
* 毎日違うメンバーだから、成功例・失敗例をきちんと解析し、他のメンバーにも伝え
ていく事で、グループ全体の追い上げ技術をレベルアップ出来る。

[ 4/16旧軽井沢商店街 4/17追い上げ の報告  ]
順番が逆になりますが、16日早朝、旧軽井沢ロータリーの南300mで起きた人家侵入被害の前後の経緯および翌日の住民による追い上げの報告をします。
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16日、6:00頃、群れの本隊はA点北100m付近の樹木や家の屋根上。10頭ほどがB点の八百屋店先の道路や周囲の商店に屋根に待機して、八百屋が開くのを待っている。開店には間があるので、A点の群れを東へ追えばBのグループも移動するのではないかと思い、Aの本隊を追い払いにかかるが、大きなホテルの屋上に上がってしまい移動しない。
八百屋開店の時間になり、テレビ取材陣が店先で被害が起きるのを待っているため、やむなく店の防衛にまわる。野菜を狙って来るサルをしばらく追い払って、8時頃A点の本隊を見に行くと、ホテルの南側で民家の屋根上でミカンを食べている複数のサルを見つける。玄関が開いている民家を見つけ、額縁などが散乱しているので、玄関に近づくと、気配に気づいた中型のサル3頭が飛び出してくる。玄関内に大声で声をかけ、しばらくして出てきた家人にサルの侵入を伝える。まだ、奥に残っているようなので、逃げ道を開けておいて、奥の居間に入ると小型のサルが2頭。被害が増えないよう静かに追い出すが、すれ違いざまに1頭を蹴り上げる。玄関脇の応接間にも小形の1頭が残っていて、ガラス戸を割られないように静かに追いだす。
被害は、ミカンの他、糞尿で汚された布団と玄関に飾ってあったいくつかの額縁。侵入される1時間前から爆竹や放送で注意を呼びかけていたにも関わらず玄関の施錠がして無かったようです。今回の被害者は初めてのことで、気の毒なことでしたが、度々侵入されている家もあり、被害者ではありますが、不注意でサルを誘引しているという自覚をもってもらうことも必要でしょう。家庭菜園の被害額は数百円〜数千円ですが、人家侵入の場合は布団や絨毯を汚され、ガラスを割られたりすると数万円〜数十万円の被害額になる事があります。また、赤ん坊が寝ている所に侵入されたりすると、被害金額では表せない大事にいたる可能性もあります。

その後群れはA点周辺で騒ぎ、昼頃にはロータリー付近を西へ渡ったということです。目撃していた人の話では、日曜で観光客が多く、サルの写真を撮っていたりして、サルは「人気者」になっていたらしい。ロータリーを渡るとき、周囲には監視隊の姿は無かったという事です。観光客との安易な接触を許していると重大な人身被害が起きるようになる可能性があります。観光客には説明し、追い払いを徹底する事が必要です。

夕方6時頃、群れがD点にいたとき、B点の八百屋周辺に3頭以上のサルが残っていて、野菜を狙っていました。群れ本隊との距離は1キロ近く。前の週にもロータリー周辺で店が開くのを待っていて動かない状態があり、この店がサルの誘因になっていることが明らかです。店の若い人にはそのことを説明し、対策を頼みました。さっそく、隣家との隙間からサルが出てこれないように工夫していましたが、さらにネットで左右と上を囲い、雨よけの庇を出して上から野菜が見えなくする、歩道にせり出して野菜を置かない等、被害を断固として防がないと、サルを呼び寄せて周囲に迷惑をかける存在になるでしょう。また、群れから離れてまでこの店を狙うサルがいる以上、夜明け前から店の前に2時間ほど、檻を仕掛ける事も考えられます。 

17日早朝、旧軽住民による追い払いが行われ、E点に泊まっていた群れを北へ追いました。テレビ取材陣もいて、総勢が10人を越えて集まり、群れの動きが速く捕捉仕切れない内に、雲場池東側を北上。旧軽方向へ行かせたくないので、北側にも人を配置し、さらにその時点でF点にも群れの一部がいたためか、群れは雲場池に北端にある橋を渡り西側へ移動。住民部隊が爆竹等で西の山へ追い上げて、7時半にはG点に達しました。雲場池に遮られてサルも人間も動きが難しい場所でしたが、市街地から山へ追うという目的は達成出来ました。
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# by k-saru-net | 2006-04-29 21:37 | メッセージ
2006年 04月 11日
  06.4/10 早朝 南ヶ丘から追い上げ 報告  4.11. T.M. 
4月11日の朝日新聞に、前日の南ヶ丘からの群れの追い払いについて報道されましたが、詳しい報告と、私の記憶違いによる誤記の訂正を書き送ります。記事中に、サルが線路南に「今年に入ってから、群れごと入ったのは初めて・・・」とコメントしましたが、1月12日以来で2度目でした。

今年に入ってからの線路南への侵入は、本格的なものは4〜5回ですが、数頭程度の小規模なものを含めると10回になります。1月12日は群れ全体が警察署西の歩道橋南の日大寮周辺に侵入し、ほぼ300mの範囲に散開しているのを、今回と同様のやり方で北側へ追い返しました。今回に較べると、群れの広がりは小さく、日大寮周辺は川が無い平坦な地形で、道路のつながりも良く、追い返しやすい場所でした。3月21日には、約50頭が警察署西の歩道橋から侵入し、一部は800mほど進んで地図上のD点とB点中間まで達しましたが、マロン含むグループは警察署東の陸橋周辺に残っていました。今年に入っての侵入は、いずれの場合も一人で北側への追い戻しに成功しています。

[ 4月10日の侵入と追い返しの経過 ]

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朝6:35に国道18号を西から東へ群れの信号音を聞きながら車で走り、軽井沢高校東端で北へ左折、さらに離山線の角を左折し西へ。国道より離山線では信号音が弱まり、群れの位置はさらに南と判断し、C点北西200mで線路をくぐり南へまわりました。その時点ではC点にはサルはおらず、D点の歩道橋南端に数頭を発見。すぐに北へ追い返しましたが、信号音は付近で強く、線路沿いの道を東へ探し、6:45南のA点にまわったところで、子連れを含む10数頭を発見。D点方向へ追うが、その集団は西のB点へ移動する。B点には既に20頭ほどの集団が数軒の人家の周囲と大きな保養施設敷地に群がっていました。B点で北東の歩道橋方向へ追うが、一部は反対に川を渡って西へC点南の林へ逃げ込みました。

C点にまわと、線路の南の畑に20頭ほどの集団が地上で採食中。車を置いて、7時すぎにその集団の西側を追いながら南下。川を渡り、集団の南西に回り込み、集団をB点からさらに北東へ追う。D点の歩道橋南端に近づくにつれ、群れは散開するが、中心にいた子連れの集団をD点に追い、歩道橋を北へ渡らせる。20〜30頭の集団で、中には恐れの声と思われる鳴き声をあげるものもいる。さらにB点とD点の間に散らばる集団を再び南側から歩道橋へ追い上げ、北へ戻す。A点にも子連れの10数頭の集団がいて、北へ追うと順調に歩道橋を戻る。

この時点で、群れの大半は北へ戻ったと思われましたが、まだD点の周囲にぶらぶらしているものがいて、ぐるぐる回りながら追い戻す。最後に歩道橋南端の階段上部で、フェンスにのっていた大きなオスが、北へ戻ろうとする他の小振りのオス達を威嚇しているのを見つける。近づくとフェンスから身をのりだして向かってきたので、こちらも殴りかかる構えで向かっていく。目を睨み付けて向かっていくと、1m程の距離から南へ逃げ去る。この個体は北へ戻ったかどうか確認出来ませんでした。群れの他のオスに突っかかっていたところを見ると、群れに入り込めていない「群れに追随する群れ外オス」と思われます。

車に戻り、線路沿い、A点・B点周囲など、見える範囲にサルがいないことを確認し、8時過ぎ、線路の北側へ行く。歩道橋北端周囲にはすでにサルの姿はなく、軽井沢高校東を廻り離山線に出る。高校の西、大きなマンションの北側に達すると、道路上に、車にはねられたと思われる小猿を見つける。はねられた直後らしく、道路では出血は少なく、歩道へ移動した後、出血が続く。昨年春に生まれたメスと思われる。栄養状態は悪くなく、頭部の打撲が死因のようでした。近くにいた記者が気づかなかったところを見ると、ブレーキ音はなかったらしい。この直後に監視隊1名が現場に到着。道路南のホテル屋上に母ザルと他に数頭が見守っていましたが、子ザルを取り戻しには来られず、死体を回収し役場に運びました。

今回の追い返しでは、7時過ぎから取材の記者が同行した以外は、一人で実行。7時前に爆竹を2発使い、後は犬の吠え声をまねながら徒歩で追いました。パチンコはフェンスで入れない別荘の庭に数発、ロケット花火はD点付近で歩道橋へ追い上げるのに数発使用しました。私はBB弾銃を使いませんが、このような状況ではBB弾銃を使うと群れが散りすぎるように思われます。こちらの意志が伝わるように声を出しながら徒歩あるいは走って追う方がコントロールできるようです。

線路南には小規模の畑が数カ所あり、去年の経験ではトウモロコシの季節に歩道橋を渡らずに直接新幹線のフェンスを乗り越えて侵入したこともあります。今回はドングリを狙っていましたが、今のうちに南側への侵入を徹底的に阻止する態勢を作っておくことが必要です。今年に入って、少数が南側に泊まった可能性もあります。追い払いをすると、逃げながら大きな糞をしていく事が多いのですが、泊まっていた木の下には500円玉ぐらいの小さな糞がたくさん落ちています。歩道橋南端側のモミの木の下に小さな糞が多数落ちていたことがあります。発信器をつけていないサルは、夕方居所を確認しにくいのですが、群れが夕方、警察署から離山地区にかけての一帯にいるときは要注意です。

南側に一部が泊まって定着すれば群れの分裂につながりかねず、また南側への侵入は早朝に多く、入ってすぐなら追い返しも楽ですので、監視態勢の時間を長くする事を考えるべきです。日が短い冬の3ヶ月ほどを除き、監視隊1名は夜明けから、1名は日没までの2部制当番態勢した方がよさそうです。また、排除すべきエリアに入っていたり、近づいているときの追い払い動員態勢を、地域住民やボランティアを含めて用意する事が必要でしょう。
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# by k-saru-net | 2006-04-11 19:10 | メッセージ