2010年 09月 07日
![]() 9月6日の朝、5時半すぎに東部小学校北西の十字路に到着した時には、北側から多くのサルが校内に侵入していく姿が見られ、すでに群れの半数以上が校舎南にある児童の畑に群がっていました。東部小は町内の3小学校の中では一番市街地・商業地の発達した地域にありますが、他の2校はサルの遊動域から数百m はずれているのに対して、東部小だけが遊動域内、しかも頻繁に利用する移動経路に接しています。児童が作る菜園や水田が毎年食害に遭うため、学校では数年前に写真のようなしっかりしたフェンスを3基設置しました。一昨年はフェンスの下、地面との間に隙間があり、サルに潜り込まれ被害が出ましたが、その後改善されています。 写真のフェンスは校舎の間にあり、他の2基は校舎の南にあります。群れを北に追うため、南の2基に群がっている集団から追い払いを始めました。一人では追いきれないと思い、早朝でしたがロケット花火と爆竹を数発。音を聞いて、西側の住宅地からBB弾銃を持って住民が一人駆けつけてきました。2基のフェンスは中に入られていなかったようでしたが、キュウリのつるはフェンスから外にのびていて、ミニトマトとナスも外から取れる ![]() ![]() 群れを北に追い出す際、校舎の北側にある児童の水田も少し被害に遭いました。一部にネットが張られていないところがあり、穂から実をしごいて食べて行きました。水があればサルは畦から手の届く範囲しか食べませんが、道をはさんで水田の向かいにある空き地はイノシシが頻繁に利用しているので、イノシシに入られると稲が全滅する可能性もあります。 さて、厳しい事ばかり書きましたが、群れを校内から追い出した後、出勤してきた先生に簡単に報告しようと声をかけましたら、教頭先生が朝の忙しい中、一緒に被害を見て回ってくださいました。被害を一つ一つ確認し、原因を検証してまわりましたが、これならきっと今回の経験を活かした新しい工夫を期待できものでした。サル対策には「これさえやれば万全」という特効薬はなく、知恵較べを繰り返すうちに次第にサルが来なくなるというものですから、失敗を検証する作業は大切です。児童に対してもきっといい影響があるのでしょう。校区内にある離山地区は被害の多いところですが、下校時間の後で群れが侵入すると小中学生が何人も出てきて、追い払いに参加します。
by k-saru-net
| 2010-09-07 08:30
| サル追いノート
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![]() 広く豊かな自然がありながら、市街地や農地を荒し回る軽井沢のニホンザル。人間とサルの望ましい関係を、観察と対策の実践の中から模索する人々のネットワークをめざしています。 by k-saru-net カテゴリ
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