2010年 09月 16日
今年の夏後半は暑く、日照時間も多かったせいか、クリの実がかなり大きくなっています。実の数は場所や木によってばらつきが大きく、たわわに実っているところもあれば、ほとんど実がついていないところもあります。9月の初旬から、サルはまだ熟さないクリの実を食べ始め、今は群れ全体が実の多いところに集中している光景がよく見られます。 試しにサルが残して行ったクリを食べてみました。手でイガを開くのは無理で、足でつぶして実を取り出します。まだ、鬼皮は白く、渋皮も白く中の実に密着しているので、そのまま齧ってみましたが、とんでもなく渋いので吐き出さざるを得ませんでした。この時期、畑のトウモロコシやカボチャを食べるサルが、こんなに渋いものを喜んで食べるとは思えませんので、「サル風美味しいクリの食べ方」を観察してみました。 ![]() ![]() むしろ、下にいる方が多いので、木の上のサルは下で待っているサル達のために実を落としてあげていると解釈したくなるところですが、たぶんそのような利他的行動ではないでしょう。猿蟹合戦ほど意地悪でもないでしょうが・・・。 ![]() まだ固く閉じているイガから実を取り出すのは容易ではありません。地面に置いたまま、口で一部をこじ開けるようです。そこに指をかけて、イガを開きます。未熟な緑のイガでも結構痛いものです。 ![]() イガから取り出した実は、素早く鬼皮から取り出し、その後しばらく口に持っていったりながめ直したりを繰り返します。どうやら、表面の薄い渋皮を歯でしごきとっているようです。足下には剥かれた渋皮の断片が落ちています。それだけの手間ひまをかけて、やっと至福の時が訪れます。 ![]() ゆっくりと時間をかけた朝食が終わり、サルが去り、残された宴の跡です。鬼皮は剥くというより、下部の柔らかい部分から取り出しています。白い断片がいくつも落ちているのが、最後の難関である渋皮です。
by k-saru-net
| 2010-09-16 08:30
| サル追いノート
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![]() 広く豊かな自然がありながら、市街地や農地を荒し回る軽井沢のニホンザル。人間とサルの望ましい関係を、観察と対策の実践の中から模索する人々のネットワークをめざしています。 by k-saru-net カテゴリ
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