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2021年 01月 12日
四季の変化を超える外来種の環境適応能力

四季の変化を超える外来種の環境適応能力_e0005362_06030797.jpg咲いて気温が氷点下12度前後。昼間の最高気温はまちまちですが、0度より高くなることない日が続いています。しゅうまつに寒波が来やすいのは偶然でしょうが、内陸の軽井沢では寒いばかりで雪は少ない。日当たりの良い石垣の隙間では、様々な植物が隙間サイズに変身して冬を乗り越えようとしている。赤く色変わりしているのはヒメスイバ。在来のスイバに比べると小さいのですが、それがここではさらに小さく、風を避けるように隙間で密集しています。葉の形はスイバというより、ほうれん草の発芽したばかりの葉に似ています。ほうれん草も茹でたあと水にさらしますが、ヒメスイバもシュウ酸が多くてすっぱいらしい。


ヒメスイバの左上ある丸い葉は極端にミニサイズのヒメオドリコソウ。姫同士の避難生活ですが、どちらも明治になってからの外来植物です。春に咲く花が秋から冬にかけて狂い咲きする現象でも、外来植物が多いように思います。日本の四季の変化のなかで長年の間に、在来種は一定の気候環境で繁殖のサイクルが出来上がっているのに対して、外来種はまだその秩序に適応しきれていないため、広い環境条件にトライするのでしょうか。あるいは、環境の違いに強い(鈍感な?)種が異国の地で生き残った結果なのでしょうか。軽井沢のニホンザルでも見られましたが、国内産の野生動物も新しい地域に棲息域を拡大すると、そこで生態系のバランスを崩す様々な食害を生じることがあるようです。



by k-saru-net | 2021-01-12 06:06 | その他の動物・自然一般


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