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2011年 03月 17日
全国の野生動物対策関係者の皆様へ  3月17日 2011年
地震・津波から一週間になろうとしています。原発事故も状況は悪化し、被災者に対する救援が充分とはいえない状態が続いています。

日頃、地元住民との接触が多く、サバイバル技術に強く、行政との連携作業を積み上げてきている野生動物対策関係者は、現地ではきっと力強く事態にあたっておられると信じています。現場から遠く離れている関係者も、何ができるのか模索していることと思います。

私も、今なにが求められていて、なにが出来るのか、答えがあるわけではありません。とりあえず、情報の収集と発信につとめようと思います。電話や携帯が充分に機能しないなかで、インターネットは一つの有力な伝達手段です。いわゆる風評・トンデモ情報を避ける科学的な検証は必要でしょうが、メーリングリストの連携やウェブサイト情報の紹介など出来ないでしょうか。

野生動物対策関係者の中には、アマチュア無線が出来る人も多いと思います。こんな事なら始めから3級免許をとっておけばと思っていますが、4級のトランシーバーでも現地からの無線を受信できる可能性があるかもしれません。その辺の事情に強い人がおられましたら、お教えください。わたしの場合、仕事をしながらでも、受信する事が出来ます。

まずは、声を上げてみませんか。そこから、ネットワークを作っていきませんか。

追記 
吉田 洋さんのサイト「クマの足跡」に近況情報が出ています。

追記2
長野県環境保全研究所では、毎日長野市での空間放射線測定結果を発表しています。

# by k-saru-net | 2011-03-17 07:42 | メッセージ
2011年 03月 14日
地震・津波被災者の低体温症について  3月14日 2011年
 今日14日は温かく、地震・津波の被害に遭われた方々の事を思うと、わずかな救いを感じました。しかし、明日から真冬並みの低温予想が出ています。

 JBN (日本クマネット)のメーリングリストで配信されたものを、信州ツキノワグマ研究会の事務局が、同会のメーリングリストで配信した情報を掲載します。内容は、被災者が苛酷な環境の中で、登山者が陥る低体温症と同じ症状が起きる可能性があり、その対策を紹介したものです。以下は、信州クマ研事務局が受け取った内容です。実際の記事(低体温症の症状と対策)はこの中のサイトに入って下さい。
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 みなさま

 緊急のお願いです。国際山岳医の大城和恵先生から避難場所で低体温症が起きている
報告が届きました。低体温症の治療法について詳しく解説されているのが下記のHPです。
是非みなさまのご協力で関係者の目に触れるようお願いしたくご協力依頼します。
許可を受けて転送いたします。NPO法人アース・ウィンド 横須賀邦子
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今回の大地震、大津波、信じられない大惨事をもたらしました。

福島・宮城・岩手にいる、私たち日本登山医学会の仲間は、最前線の病院やクリ
ニックで苦闘しています。全国の会員もなにかお役に立てることを考えていま
す。もうすでに現地に出発している仲間もいます。

東北はまだ雪の季節だったことを映像から再確認しました。寒い中防寒具も乏し
く被災地に孤立している方々には「低体温症」がありえます。
「低体温症」にならないような対策、緊急措置をまとめたものを、私のHPと同時に、日本
登山医学会のHP
にアップしています。


ただ、それだけでは、被災者の目に触れるとは思えません。
ほんの小さなお願いです。
みなさんで、情報を共有できますよう、少しでも多くの方に知っていただけますよう、お
知り合いにお伝えいただけますよう、お力添えをお願い申し上げます。

ご質問やご不明の点は、私のHPへの質問、学会ブログhttp://jsmmed-tozanigaku.sblo.jp
/へのコメントという形で対応させていただきたいと存じます。

大城 和恵
日本登山医学会山岳医認定実行委員
UIAA/IKAR/ISMM認定国際山岳医
(UK Diploma in Mountain Medicine)
医学博士

sangakuinfo@sangakui.jp
http://www.sangakui.jp/
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以上です。

# by k-saru-net | 2011-03-14 22:13 | メッセージ
2011年 02月 03日
「生物多様性講演会」のおしらせ・・・2011年2月11日
軽井沢サクラソウ会議から、下記の講演会のご案内をいただきました。
事務局からのメールを転載します

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昨年10月に、愛知でCOP10(国連生物多様性条約締結国会議)が開かれました。
でも、そこでどんなことが決まって、私たちに、どんな道具を手渡されたのか、あまりよくわかりません。
「愛知ターゲット」とかいうことも決まったそうですが、何のためのターゲットなのか、どんな内容のものか、ほとんどマスコミでは報道されません。
そこで、
2月11日(金)、3連休の第1日目に、
添付のような講演会と懇談会を開催します。

講師の道家さんも草刈さんも須賀さんもこの事案の第1人者です。大変貴重な顔ぶれですので、ぜひお出かけください。

また、長野県は、現在、生物多様性に関する「地域戦略(長期目標とぞの実現方法)」を各地域の人たちと懇談する中で策定しようとしています。
東信地域の懇談会が同日午後、同じ会場で開かれます。
お昼をはさんでの企画ですが、もちろんどちらか、ご都合のつく時間だけでもOKです。
           軽井沢サクラソウ会議事務局
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「生物多様性講演会」のおしらせ・・・2011年2月11日_e0005362_6222776.jpg


自然保護協会の道家さんと、WWFジャパンの草刈さんは、軽井沢のニホンザルの取り組み始めたころ、現地で群れを見ていただいたり、いろいろご教示いただきました。須賀さんは、長野県環境研究所が取り組む野生生物の諸問題を県民に広くアピールされています。

「生物多様性」の重要性について、私の頭の中はまだ霞がかかったようにぼんやりしています。人間や外来生物によって、生態系や個々の生物に変化や消長が急激におきていることについて、変化の大きさや速度が速すぎることに恐さを感じます。生物の「個」に対してはこの数十年、ゲノムの解析や遺伝子組み換えなど象徴される、研究や利用は進んでいるようです。一方、「個」と「群」「系」「環境」など、生物社会でおきている変化に、現場にはりついている数多くの研究者や対策実践者の懸命な努力が必ずしも追いついていないのが現状でしょう。この講演会、楽しみにしています。


信州ツキノワグマ研究会から、松本市南部公民館( 2月6日(日) 13:30〜16:00頃)における「生物多様性地域懇談会」のご案内も来ています。

同様の企画が、「生物多様性長野県戦略(仮称)」策定に向けて、連続的に開催されています


 
  

# by k-saru-net | 2011-02-03 07:15 | さまざまなイベント紹介
2011年 01月 14日
サル・ネット移転のお知らせ 2011年1月14日
サル・ネット移転のお知らせ 2011年1月14日_e0005362_2181810.jpg

正月も過ぎてから、本格的な寒さが続いています。この日も早朝はマイナス14度。朝日にあたる前のサルの頭が、白く光っています。雪が積もっているわけではなく、寝ている間に霜が降りたということでもなさそうです。団子状態で寝ていて息があたって結氷したのか、何かに腹を立てて頭から湯気が出て凍ったのか? 寒い中、走ったり自転車に乗ったりすると、ひげがジャリジャリに凍ることがありますが、まあ、サルの場合もそんな事でしょう。

昨年は12月にはいって、さまざまなことが次々と重なって、超多忙の毎日。このサイトも更新できないまま、年が明けてしまいました。多忙の原因の一つでしたが、急に本業の仕事場を移転することになり、そこに寄生しているサル・ネットの連絡先も移りました。国道18号沿いから、浅間山に向かって2km 弱上った所です。
   新住所 389-0111 長野県 北佐久郡 軽井沢町 長倉 大日向 5692
電話、FAX、メールアドレスなどは、以前のままです。

# by k-saru-net | 2011-01-14 21:31 | メッセージ
2010年 11月 22日
東京で一般向けの「クマ イベント」 紹介  2010年12月11日(予定)
信州ツキノワグマ研究会から、JBN (日本クマネットワーク)主催の企画案内が送られてきました。一般向けのわかりやすそうな内容ですので、紹介します。他にもイベントや今年のクマに関する記載がありますので、詳しくはJBNのサイトをご覧下さい。

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イベントのご案内「クマとの共生のために私達ができること」
 日本クマネットワークは、「クマとの共生のために私たちができること-クマに出会わない、おそわれない方法を知ろう-」と題した一般向けイベントを開催します。

 イベントでは、ヒグマとツキノワグマのトランクキットを使った子供向け教育プログラムの実演のほか、人身事故の事例紹介、クマに出会わない、出会ったときの対処法のレクチャー(基礎編~上級者向けまで)を行います。


日時 :12月11日(土)13:00~16:45
場所 :東京大学農学部(弥生キャンパス) 2号館 2階 第一講義室
    (東京都文京区弥生1-1-1)
アクセス:東京メトロ 南北線 「東大前」駅下車、1番出口から徒歩1分程度
参加費:無料(予約不要)

内容:
1.開会挨拶
2.こんなところにもクマがすんでいる
    ~国内や関東のクマの生息状況~
3.クマってどんな生きもの?
    クマ・トランクキットを使った子供向けプログラムの紹介
4.クマとの事故ってあるの?
    ~関東の人身事故の傾向、登山道での事故事例紹介~
5.クマと出会ったときの対処法(中?上級者編)
    ~こんなときどうする?専門家に聞いてみよう~
6.閉会挨拶

主催:日本クマネットワーク 

*この活動は、平成22年度独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けています。
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東京で一般向けの「クマ イベント」 紹介  2010年12月11日(予定)_e0005362_4332134.jpg
 この写真は2007年7月、軽井沢の別荘地で撮ったオオセンチコガネがサルの糞を丸めて運ぶところです。まだ、クワの実を食べている時期の糞ですので、きっとクワの種が含まれているでしょう。オオセンチコガネにとっては自分の繁殖活動でしょうが、クワはそれを利用して分布を広げて行きます。

11月13日、松本の信州大学で行われたツキノワグマ・シンポジウムに参加してきました。小池紳介さんの講演内容で、クマが植物の実を食べて種子を散布する様子は、サルにも共通することでもあり、興味深く聞きました。クマは大量の糞を一度にするため、大量の種子が一カ所に排出されてしまいます。そのままでは小さな面積に種子が多すぎて発芽・成長が妨げられてしまいます。しかし、野ネズミ(アカネズミなど)が糞の中の種子をどんどん運んで、食べきれない分を貯蔵します。食べ忘れられた種子は発芽しやすい環境に置かれます。オオセンチコガネは地面に穴を掘って、丸めた糞を入れます。植物にとっては最高の種まきですね。

 サルがクワの実を食べるのを見ながら、自分でもちょっとつまんで食べる事があります。サルが長時間執着するのがわかるほど美味しく、丸ごと食べられて、種は小さいのでそのまま噛み潰さずに飲み込みます。サクラの仲間の実にもサルは群がります。オオヤマザクラなどの大きめの実では、種が捨てられているのを見ますが、一部は飲み込んでいるかもしれません。ウワミズザクラのように小さい実ではどうでしょうか。来年、糞を洗って調べてみることにしましょう。クワ、サクラ類とならんでよく食べられているミズキの実では、果肉だけではなく種をパリパリ大きな音を立てながら噛み砕いています。

 さて、ツキノワグマが種を噛まずに飲み込んで、種子の散布につながる話はとても良く理解できました。しかし、なぜ種子を噛み砕かないのでしょうか? 堅果類をたくさん噛み砕いて食べる秋、クマは冬眠にむけて脂肪をつけ体重を増やします。しかし、夏場は山のエサが少ないと言われていて、サルもクマも体重が減り農業被害が多発しますが、その時期もクマは種子を噛み砕かずに実を飲み込みます。クマの糞から回収された大量のミズキの種を見せてもらった事があります。「種子散布のため」に丸呑みするというはずはありません。効率よく大量に食べるため丸呑みするのでしょうか? 消化能力が低いのでしょうか? 大井 徹 著「ツキノワグマ」に、クマの胃からそのまま出てきたイチョウの種子の写真が載っています。ギンナンの臭い果肉をとり除いて種の中だけ食べるのは人間の勝手な好みでしょうが、クマはなぜ種を噛み砕き大きくて栄養のありそうな中身を利用しないのでしょうか?

 米田 一彦 著 「生かして防ぐ クマの害」に、クマの単一大量食について書かれています。「クマの単一食は恐ろしいばかりだ。・・・・・・・この単一大量食の性質により、クマは消化不良の糞を大量に出す。」 大量のカキの実ばかり食べて、渋のために肛門脱をおこしたクマの事も書かれています。この食性はクマにとって有利な方法なのでしょうか? サルの場合は単一食とまでは言えないかもしれませんが、クワの木にいつまでも群がり続けながら痩せている初夏のサルや、群馬県に下った集落で観察したサルの群れが、毎日横にある畑の作物に目もくれず柿の木にとりついて一本ずつ丸裸にしていく様子は、「アルコール中毒」のような一種の依存症を思わせるものです。

# by k-saru-net | 2010-11-22 07:37 | さまざまなイベント紹介